2004 Fiscal Year Annual Research Report
集落営農における土壌および作物生育・収量の空間変動に応じた栽培管理の開発
Project/Area Number |
16380016
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
稲村 達也 京都大学, 農学研究科, 助教授 (00263129)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梅田 幹雄 京都大学, 農学研究科, 教授 (60201357)
飯田 訓久 京都大学, 農学研究科, 助教授 (50232129)
村主 勝彦 京都大学, 農学研究科, 助手 (10226483)
井上 博茂 京都大学, 農学研究科, 助手 (40260616)
西尾 和明 奈良県農業技術センター, 総括研究員
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Keywords | 集落営農 / 田畑輪換 / リモートセンシング / 土壌理化学性 / ジオスタティスティカル解析 / 水稲 / コムギ / ダイズ |
Research Abstract |
集団田畑輪換を集落営農方式で実施している集落の代表的水田1haの土壌理化学性(土壌全窒素(T-N),土壌全炭素(T-C),透水性,可給態窒素および圃場面の高低差など)を10×10mメッシュで実測し,Geostatistical analyslsによって空間変動に基づいた最適なサンプリング間隔を各要素について解明するとともに、これらの土壌理化学性のデータベースを作成した。 集落営農を実施している30haの圃場について,水稲の幼穂形成期(7月末),およびコムギの小穂分化期(2月中旬)における作物の窒素保有量の空間変動をremote sensing(RS)によって把握し,Geostatistical analysisによって空間変動に基づいた最適な施肥管理単位を明らかにした。最適な施肥管理単位は、水稲で0.3〜0.4ha、コムギで0.2〜0.8haとなり、現在よりも大きな管理単位で集落営農が実施できる可能性が示唆された。 穂肥施用時のコムギの生育量を斉一に確保するコムギの元肥窒素量と播種量を決定する施肥播種モデルを作成するため,前作作物の生育・収量,土壌の透水性,圃場面の高低差および土壌の可給態窒素などの空間変動と穂肥施用時のコムギ生育の空間変動との関係の調査・解析を前述の土壌理化学性のデータベースを利用してすすめた。その結果、コムギの収量の制御できる空間変異(67.2%)のうち、83%が苗立ち数を確保するための栽培管理などでコントロールできる可能性が示唆された。 水稲およびコムギ収量の空間変動を収量センサー付きコンバイン(GPS装着)で調査し,空間変動データを地図化し,水稲およびコムギ施肥モデルの作成するための基礎データを得、これらをデータベース化した。
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Research Products
(2 results)