2005 Fiscal Year Annual Research Report
集落営農における土壌および作物生育・収量の空間変動に応じた栽培管理の開発
Project/Area Number |
16380016
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
稲村 達也 京都大学, 農学研究科, 助教授 (00263129)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梅田 幹雄 京都大学, 農学研究科, 教授 (60201357)
飯田 訓久 京都大学, 農学研究科, 助教授 (50232129)
村主 勝彦 京都大学, 農学研究科, 助手 (10226483)
井上 博茂 京都大学, 農学研究科, 助手 (40260616)
西尾 和明 奈良県農業技術センター, 総括研究員
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Keywords | 集落営農 / 田畑輪換 / リモートセンシング / 土壌理化学性 / ジオスタティスティカル解析 / 水稲 / 小麦 / 大豆 |
Research Abstract |
イネ-コムギ-ダイズを2年3作で作付ける田畑輪換田において,2002年から2004年播コムギを対象にコムギ収量の圃場内変動をもたらす土壌・作物要因を明らかにし,可変量播種によって収量変動を制御できる可能性を検討した. 収量の圃場内変動のジオスタティスティク解析の結果,収量の圃場内変動の99.9%が制御可能であった.収量の圃場内変動に対する穂数の寄与率は63.3%で,1000粒重や一穂整粒数のそれに比較して大きく,収量を制御するには穂数を管理目標とするのが効率的と考えられた.穂数の圃場内変動に対して寄与の高い管理要因は,土壌の4変量および作物の7変量から抽出した2主成分(小穂分化期の生育量を示す要因,出芽深度を示す要因)で,この2主成分が穂数変動の64.4%を支配していた.これらのことから,本研究の穂数の範囲内ではあるが,穂数の制御を目的に2主成分を対象に可変量播種を行えば,収量の圃場内変動のうち制御可能な変動の40.8%(0.633×0.644の0.999に対する比)が制御できるものと判断された. そして、圃場内や地域で大きく変動する小麦収量を安定化させるため,土壌特性と播種時期から予め作成した施肥量と播種量のマップに応じて,肥料と種子を可変量散布する作業機を開発した。この作業機を用いて,同一圃場内で施肥量と播種量を段階的に変化させて,施肥量と播種量の可変制御の精度を検証した。また、可変施肥播種を行った圃場の収量調査を行い,収量マップを作成した。この結果,小麦の施肥播種作業を可変量制御できる作業機を開発できた。
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Research Products
(4 results)
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[Book] 栽培システム学2005
Author(s)
稲村達也
Total Pages
195
Publisher
朝倉書店
Description
「研究成果報告書概要(和文)」より