2004 Fiscal Year Annual Research Report
地区スケールを単位とした緑による温熱景制御手法の開発と計画システムの構築
Project/Area Number |
16380022
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
田代 順孝 千葉大学, 園芸学部, 教授 (20188238)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木下 剛 千葉大学, 園芸学部, 助教授 (30282453)
赤坂 信 千葉大学, 園芸学部, 助教授 (30143267)
小林 達明 千葉大学, 園芸学部, 助教授 (40178322)
柳井 重人 千葉大学, 大学院・自然科学研究科, 助教授 (30241946)
古谷 勝則 千葉大学, 大学院・自然科学研究科, 助教授 (10238694)
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Keywords | 温熱景 / サーモスケープ / 都市緑地 / 地区 / 温熱環境 / 緑景観 / 地区計画 / 温熱快適性 |
Research Abstract |
本年度は、(1)地区スケールでの温熱景の評価と(2)地区スケールでの緑地配置方針について分担して研究を行った。具体的には、(1)については、千葉県松戸市、干葉市内の複数の地区を対象として温熱景を記録し、データ整理を行った。その結果、夏期を中心に地区スケール及び街区スケールでの温熱景を24時間複数日記録することができた。なお、今年度は温熱景のデータ収集を中心に行い、次年度に向けて収集した温熱景データを整理した。 また、(2)については、温熱感にかかわる意識調査を日本とインドネシアの市街地で行ったほか、イギリス、中国、韓国、オーストラリアにおいて研究者との打ち合わせ及び関連資料の収集を行った。その結果、気候帯の異なる地域の市街地においては、居住者が温熱的に快適と感じる空間や緑の存在形態には違いが見られることが明らかとなった。具体的には、ジャカルタでは緑陰を温熱的に快適と感じるが、日本では緑陰も日向も暑さと不快を感じる結果となり、緑陰の効果は熱帯地方においてより大きなものであることを明らかにした。また、夏期における温熱的に快適な緑地タイプとして、住宅庭園と公園、街路樹の重要性を指摘した。 さらに、次年度から進める予定の、地区スケールの緑地の整備・管理に向けて「コラボレーションによる事業主体の組織化」や「参加モデルの検討」のための先進事例の収集をイギリス、オーストラリアで行ったほか、中国と韓国における温熱環境への行政的取り組みの実態について現地調査及び関係者へのヒアリング等を行った。 以上の成果の一部は、後述するように、雑誌論文等において研究発表を行った。
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Research Products
(4 results)