2004 Fiscal Year Annual Research Report
植物-病原微生物の相互認識と情報ネットワークの解明-DNAマイクロアレイを用いた新植物保護戦略-
Project/Area Number |
16380038
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Kyoto Prefectural University |
Principal Investigator |
久保 康之 京都府立大学, 農学研究科, 教授 (80183797)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鳴坂 義弘 東京学芸大学, 教育学部, 助手 (20335459)
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Keywords | マイクロアレイ / 情報発現 / 防御応答 / シロイヌナズナ / 炭そ病菌 / 病原性 / 環境応答 / シグナル伝達 |
Research Abstract |
本研究は宿主-病原菌間の分子応答機構の解明において、DNAマイクロアレイを用いて病原菌側および宿主側の双方からの情報ネットワークを解明し、植物保護の新しい戦略提案を行うことを目的とする。本年度は以下の結果が得られた。 1、シロイヌナズナ抵抗性遺伝子(R-gene)の探索 アブラナ科野菜類炭そ病菌337-5系統を用いた接種実験から11種類(Ts-2,Tul-0,Chi-0,Eil-0,Fe-1,Gr-1,Hi-0,In-0,Lan-0,Li-2,Nok-2)ロイヌナズナ生態型が抵抗性を示すことが明らかとなった。その中で罹病性宿主であるCol-0との交配実験からエコタイプIn-0の抵抗性が優勢の1遺伝子により支配されていることが示唆された。この337-5株に対するIn-0の抵抗性を支配する遺伝子をRCH337とし、共優性分子マーカーを設計し、遺伝子マッピングを行った。その結果、RCH337と極めて密接に連鎖している4番染色体上腕上のCAPSマーカー(MO1)を得ることに成功した。このマーカーをもとに遺伝子クローニングを進めている。 2.アブラナ科野菜類炭そ病菌のDNAチップ作製 感染過程における異なる段階で発現する遺伝子のcDNAライブラリー作成を行い、マイクロアレイ解析に供試するcDNAの評価実験を進めた。ライブラリークローンのシークエンス解析とアノテーションによりライブラリーの適否を検討し、最適条件の設定を進めている。 3.アブラナ科野菜類炭そ病菌の感染決定に与る遺伝子変異株の作製 ウリ科野菜類に感染する炭そ病菌を用いた実験から植物の防御応答関連たんぱく質に対する抵抗性に与る遺伝子CISSD1を同定した。アブラナ科野菜類炭そ病菌337-5系統の遺伝子ライブラリーからCISSD1のオルソログ遺伝子をクローニングすることに成功し、遺伝子破壊株の作出を進めている。
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Research Products
(3 results)