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2006 Fiscal Year Annual Research Report

乾燥地における土壌劣化機構の解明と特続的農業発展のための環境修復

Research Project

Project/Area Number 16380050
Research InstitutionTottori University

Principal Investigator

本名 俊正  鳥取大学, 農学部, 教授 (90093624)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 藤山 英保  鳥取大学, 農学部, 教授 (90108796)
北村 義信  鳥取大学, 農学部, 教授 (80284008)
井上 光弘  鳥取大学, 乾燥地研究センター, 助教授 (90032309)
山本 定博  鳥取大学, 農学部, 助教授 (30200801)
山田 智  鳥取大学, 農学部, 助教授 (80294346)
Keywords乾燥地 / 灌漑農地 / 土壌塩類化 / 土壌診断 / 節水灌漑 / 地下水 / カリフォルニア半島 / 塩害
Research Abstract

乾燥地の灌漑農業地帯における持続的な農業生産を可能にする技術的提言を行うために,現地調査による土壌塩類化の実態と要因解析,土壌塩類化の危険性診断法の開発,塩類化による劣化土壌の利用と修復に関する検討を行った.
1.カリフォルニア半島南部最大の灌漑農業地帯の調査を継続して行った.この地域は地下水が主要な灌漑水源であり,この塩分濃度が土壌の塩類集積に最も影響していた.次いで,作土層直下の土壌の透水性に関係した土壌特性が塩類の洗脱過程に影響し,これら二つの要因によって土壌表層への塩類集積量が説明され,節水が持続性を高めるために最も効果的であることが定量的にも示された.
2.灌漑農地の土壌塩類化危険性をスコア化して簡便に評価する方法を考案した.野外で簡便に評価できる最小限のデータセットで土壌調査を行い,塩類化に関連する諸因子を点数化し,その合計点数を土壌の塩類化の危険性として示すもので,単に土壌塩類化の状態の評価だけでなく,どの要因が塩類化の危険性を高めているのかが客観的に評価でき,具体的な対策にも結びつけることができた.
3.ソーダ質土壌改善のための各種有機物資材の可能性を検討した.有機物資材の添加はCaの溶解を促し,とくに植物残渣のような新鮮有機物と硫黄華を併用すると土壌溶液のCa濃度を最も効果的に高められることを明らかにした.
4.塩類集積農地での持続的生産のための耕種的な手法として,耐塩性に優れた作物であるコキアの可能性を検討した.アルファルファと比較して,コキアは灌漑水質の悪化や土壌塩性化が進行しても良好な生育を維持し,植物体内のNa濃度を低く抑える機構を有することが示唆された.さらに,コキアはより少ない水でも栽培可能であった.塩害の進行する乾燥地域における飼料作物として,コキアの有望性が明らかになった.

  • Research Products

    (2 results)

All 2006

All Journal Article (2 results)

  • [Journal Article] Causes of farmland salinization and remedial measures in the Aral Seabasin Research on water management to prevent secondary salinization in rice-based cropping system in arid land2006

    • Author(s)
      Kitamura, Y., Yano, T., Honna, T., Yamamoto, S., Inosako, K.
    • Journal Title

      Agricultural Water Management 85(1-2)

      Pages: 1-14

  • [Journal Article] 異なる塩処理が塩性植物 Salicornia bigelovii の無機成分に及ぼす影響2006

    • Author(s)
      韓文軍, 濱村邦夫, 藤山英保, 北村義信
    • Journal Title

      砂漠研究 16(1)

      Pages: 19-24

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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