2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16380130
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
前川 行幸 三重大学, 生物資源学部, 教授 (90115733)
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Keywords | アマモ / 光合成 / 生産力 / 数学モデル / 光合成産物 / スクロース / デンプン |
Research Abstract |
本研究では、アマモ群落がどのように形成され維持されているのかについて以下の2点から研究を行った。 1.アマモの群落光合成と生産力 平成12-16年にかけてのアマモ群落の月別および部位別現存量の変化から、各部位の乾重量と積算した枯死・脱落量を求め生産力を推定した。アマモ群落の年間純生産量は9月から翌年9月までの1年間について求めることができた。9月の現存量は地上部と地下部合計して68.6gm^<-2>であった。1年間の脱落量は地上部で783.4gm^<-2>year^<-1>地下部で115.5gm^<-2>year^<-1>、計898.9gm^<-2>year^<-1>であった。したがって、年間の純生産量は、9月の現存量68.6gm^<-2>に年間の枯死脱落量を加えた967.5gm^<-2>year^<-1>と見積もることができた。また、生産力の高い3-6月には、一日当たり、3.8-7.7gm^<-2>day^<-1>の高い値を示した。 モンテカルロ法を用いてアマモ群落の生産力を推定した。用いたパラメータは、現場の測定データを勘案し、水深1.5m、吸光係数0.3、葉面反射と葉面透過率を0.4、光合成は実測値を用い、LAI(葉面積指数)を0.5-8まで変化させて計算した。その結果、LAI=4のとき6.0gm^<-2>day^<-1>の最大生産力を示した。現場でのLAIの実測地は、3-6月で4-8であり、その間の生産力の実測値は3.8-7.7gm^<-2>day^<-1>と、本研究で開発した数学モデルとほぼ一致した。 2.光合成産物の測定 アマモの光合成産物の大部分はスクロースであり、地上部には2-20%、地下部には2-40%と多量に含^<-2>有されていた。スクロース含有量は明瞭な季節変化を示し、夏季の成熟期に高く、秋季から冬季にかけて低くなった。デンプンはスクロースに比べ少なく、地上部には0.5-4%、地下部では2-10%であった。しかし、種子のみはデンプン含有量が高く、40-50%の高い値を示した。デンプン含有量は、葉部では明瞭な季節変化を示さないものの、地下部では枯死・脱落期の夏に多く、それ以外の季節では低いままであった。
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Research Products
(1 results)