2007 Fiscal Year Annual Research Report
半乾燥地における効率的作物生産のための施設環境解析・制御
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16380173
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| Research Institution | National Agricultural Research Organization |
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Principal Investigator |
佐瀬 勘紀 National Agricultural Research Organization, 農村工学研究所・農村総合研究部, 研究チーム長 (80373223)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石井 雅久 農村工学研究所, 農村総合研究部, 主任研究員 (10343766)
池口 厚男 畜産草地研究所, 畜産温暖化研究チーム, 上席研究員 (10222415)
蔵田 憲次 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (90161736)
兼子 敬子 (大橋 敬子) 東京大学, 農学生命科学研究科, 助教 (50332599)
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| Keywords | 半乾燥地 / 施設園芸 / 最適環境制御 / 冷房 / 換気 / 光質 / ストレス / 水消費抑制 |
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| Research Abstract |
パッドアンドファン冷房は、自然換気と組み合わせた細霧冷房と同様に、温室から排気される空気に多量の水が含まれており、制御手法やシステム仕様を見直すことにより、水消費量を削減できる可能性がある。そこで、半乾燥地帯に位置するアリゾナ大学環境制御農業センター(CEAC)のパッドアンドファン冷房温室を用いて、気化冷却時の環境測定を行った。換気量が及ぼす影響を明らかにするため、ファンの風量を6ケース設け、屋外気象(日射量、気温、湿度)、各ケースの温室内の気温、湿度、気流速の分布、水消費量などを測定した。その結果、ファンの風量が少ないほど、パッドでの水消費量は少なかったが、パッドからファンに向けての室内の気温および湿度の分布は大きくなることが明らかとなった。詳細な解析を実施中であり、ファンの風量と室内の気温・湿度・気流分布との総合的な関係をまとめる。
細霧と自然換気による環境制御を行うためには、自然換気の基本的特性が不可欠である。一方、対象温室では害虫の侵入抑制のために側窓に防虫網が設置されている。そこで、防虫網が室内気流に及ぼす影響を明らかにするため、縮尺1/20の模型を用いて風洞実験を実施した。側窓と屋根換気窓を開放した場合、側窓に防虫網を設置すると、室内平均気流速は屋外風速の15〜36%にまで減速した。屋根換気窓の開口の向きが室内気流速に影響し、開口が風下で風向が側壁に対して30度の場合、室内気流速の低下が最も小さいことが明らかとなった。
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