2005 Fiscal Year Annual Research Report
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16380184
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
田島 淳史 筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 助教授 (40207030)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内藤 充 独立行政法人・農業生物資源研究所, 発生分化研究グループ発生制御研究チーム, チーム長 (70355733)
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Keywords | 体細胞核移植 / 鳥類 / 生殖系列 / 始原生殖細胞 / 電気融合 / 移住能力 |
Research Abstract |
鳥類における体細胞核移植技術を開発することを目的に一連の研究を行った。その結果は以下のとおりである。 1)ガラスディスク上に付着させた繊維が細胞を10,000Gで1時間遠心分離することにより細胞質と核体とを分離した。作製された核体の平均直径および平均体積は遠心分離操作前に比べて89.8%および77.6%であり、いずれも有意に減少した(P<0.05)。この様にして分離された核体を462個のGGCsと電気融合した結果、6個の体細胞核移植GGCsが作製された(1.30%)。これに対し、繊維芽細胞とGGCsとの融合細胞は観察されなかった。以上の結果から、継代培養された繊維芽細胞の核体を用いて体細胞核移植GGCsの作製が可能であることが明らかになった(日本家禽学会大会において発表、投稿準備中) 2)急速凍結法と緩慢凍結法を用いてGGCsを凍結融解した後、ニワトリ初期胚から回収した血球と電気融合することにより体細胞核移植GGCsを作製することに成功した。(日本家禽学会大会において発表、投稿準備中)。 3)レシピエント胚に存在する内因性PGCの除去、並びに核移植されるPGCsの核の不活化を目的として軟エックス線をPGCsに照射した。その結果、胚体内におけるPGCsの分裂が抑制することが示された(投稿中)。 4)軟エックス線を照射されたPGCsを胚に移植した場合、移住能を有することが示された(投稿中)。 以上の結果から、鳥類における体細胞核移植技術の開発に一歩近づいたものと考える。
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Research Products
(3 results)