2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16380184
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
田島 淳史 筑波大学, 大学院生命環境科学研究科, 助教授 (40207030)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内藤 充 独立行政法人・農業生物資源研究所, 発生分化研究グループ発生制御研究チーム, チーム長(研究職) (70355733)
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Keywords | 始原生殖細胞 / 体細胞核移植 / ニワトリ / ウズラ |
Research Abstract |
1.核体を用いた体細胞核移植GGCsの作成 鳥類に置ける体細胞核移植個体の作製を目指した研究の一環としてニワトリ初期胚の腹部に由来する線維芽細胞から核体を作製した後、生殖巣生殖細胞(GGC)と融合する事により体細胞核移植GGCの作製を試みた。 コンフルエントに達した線維芽細胞を0.1%サイトカラシンBの存在下で10,000G X 60分遠心分離したところ、処理前の線維芽細胞と比較して直径が約10%小さい核体が作製された。この核体とGGCの電気融合を試みた所、6個の体細胞核移植GGCの作製が確認された。 2.異属間における体細胞核移植GGCの作成 異属間における体細胞核移植GGCの作製を目的としてニワトリとウズラの間で体細胞核移GGCの作製を試みた。 ニワトリGGC-ニワトリEBS,ウズラGGC-ウズラEBS,ニワトリGGC-ウズラEBS,ニワトリEBS-ウズラGGCの四通りの体細胞核移植GGCの作製を試みたところ、0.5-1.2%の割合で異属間での体細胞核移植GGCの作製が確認された。 3.軟X線照射が始原生殖細胞の移住に及ぼす影響 軟X線を照射した場合における始原生殖細胞の移住能に対する影響を検討した。その結果、軟X線を照射されたPGCにも生殖巣への移住能がある事が確認された。 今後さらに研究を進め、始原生殖細胞(PGC)並びに生殖巣生殖細胞(GGC)を用いて鳥類における体細胞核移植個体の作出を目指す。
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Research Products
(5 results)