2005 Fiscal Year Annual Research Report
消化管のM2とM3受容体の機能・役割分担-ノックアウトマウスを用いた解析-
Project/Area Number |
16380199
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
小森 成一 岐阜大学, 応用生物科学部, 教授 (70195866)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
海野 年弘 岐阜大学, 応用生物科学部, 助教授 (90252121)
松山 勇人 岐阜大学, 応用生物科学部, 助手 (80345800)
源 宣之 岐阜大学, 応用生物科学部, 教授 (10144007)
種池 哲郎 酪農学園大学, 獣医学部, 教授 (30048110)
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Keywords | ムスカリン受容体 / M2サブタイプ / M3サブタイプ / ノックアウトマウス / 腸管平滑筋 / カルバコール / 陽イオンチャネル / 収縮反応 |
Research Abstract |
ムスカリン受容体の各サブタイプ欠損型マウス(M_2欠損、M_3欠損、M_2/M_3欠損)と野生型マウスを用いて、消化管平滑筋におけるM_2とM_3サブタイプの役割・機能の解明を目指した本研究は、おおむね順調に進んでいる。今年度(17年度)の実績は次の通りである。 1.ムスカリン作動薬の収縮誘発効果におけるM_2とM_3の役割およびこれらサブタイプを介する収縮発現機構を回腸において明らかにした。その成果は、第26回オーストラリア神経科学会年会で発表し、Br.J.Phamacol.に公表した。同様な解析を胃においても行い、その結果を第139回日本獣医学会に発表した。また、専門誌への投稿も現在準備中である。 2.神経刺激に対する収縮発現におけるM_2とM_3の役割を胃において解析した。この成果は第139回日本獣医学会で発表した。同様な解析を回腸においても行っており、その成果は第141回日本獣医学会(平成18年3月)に発表予定である。 3.回腸平滑筋細胞の膜電流をパッチクランプ法により記録・解析し、非選択的陽イオンチャネルとCa感受性Kチャネルの活性化およびcAMPの抑制機構におけるM_2とM_3の役割を検討した。成績の一部は、第140回日本獣医学会、第108回日本薬理学会近畿部会および英国生理学会主催国際シンポジウム(Ion Channels, Genes and Regulation in Smooth Muscle)で発表し、J.Pharmacol.Sci.およびAuton.Autacoid Pharmacol.に公表した。 4.Ca^<2+>チャネル活性の抑制機構におけるM_2とM_3の役割を解析した。この成果は第140回日本獣医学会で発表した。また、専門誌への投稿も現在準備中である。 5.収縮蛋白のCa^<2+>感受性増大機構におけるM_2とM_3の役割解析は、予定よりも遅れている。スキンド標本の作成および収縮反応と細胞内Ca^<2+>濃度変化の同時測定に改善・工夫が必要であり、試行錯誤に時間を要したが、現在、遅れを取り戻すべく積極的に実験を進めている段階にある。
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Research Products
(4 results)