2005 Fiscal Year Annual Research Report
グリコサミノグリカン糖鎖の機能解析による創薬と医療応用への基盤技術の解析
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16390026
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Research Institution | KOBE PHARMACEUTICAL UNIVERSITY |
Principal Investigator |
菅原 一幸 神戸薬科大学, 薬学部, 教授 (60154449)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北川 裕之 神戸薬科大学, 薬学部, 教授 (40221915)
山田 修平 神戸薬科大学, 薬学部, 講師 (70240017)
三上 雅久 神戸薬科大学, 薬学部, 講師 (20033425)
浅野 雅秀 金沢大学, 学際科学実験センター, 教授 (50251450)
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Keywords | コンドロイチン硫酸 / デルマタン硫酸 / 硫酸基転移酵素 / 先天性脊髄・骨端異形成症 / コンドロイチン重合化因子 / RNA / 神経突起伸長 / プレイオトロフィン |
Research Abstract |
(1)ブタ胎児脳から、海馬ニューロンの突起伸長促進活性をもつコンドロイチン硫酸デルマタン硫酸ハイブリッド鎖を調製し、プレイオトロフィンとの結合を介して活性を発揮する画分を分離精製し、そこからさらに機能ドメインである硫酸化十糖を単離し、配列を決定した。 (2)海産ホヤの果肉から海馬ニューロンの突起伸長促進活性をもつ高硫酸化デルマタン硫酸を精製し、これでマウスを免疫し、抗デルマタン硫酸単クローン抗体を調製した。この抗体は海馬ニューロンを染色し、免疫源であるデルマタン硫酸の神経突起伸長促進活性を阻害した。 (3)ヘルペス単純ウイルス(HSV-1、HSV-2)は細胞表面のヘパラン硫酸への結合を介して感染するとされてきたが、今回我々は、Green Monkey Kidny cellsへのHSV-1、HSV-2の感染をイカ軟骨由来のコンドロイチン硫酸E(CS-E)がヘパリンよりも強く阻害することを見いだした。また、ヘパラン硫酸の欠損したマウスL細胞の変異株gro2Cへの両方のウイルスの感染はCS-Eによってより一層強く阻害された。感染する細胞のコンドロイチン硫酸を分析したところ、CS-Eに特徴的なE単位を有意量含んでいた。Gro2C細胞をコンドロイチナーゼABCやACで処理すると感染は強く阻害されたが、コンドロイチナーゼBやCによる処理ではそのような効果は観察されなかった。次に、HSV-1から精製したenvelopeの結合タンパク質glycoprotein Cの固定化CS-Eへの結合に対するオリゴ糖での阻害実験を行った。CS-Eをウシ精巣由来のヒアルロニダーゼで断片化することによって調製したオリゴ糖を阻害剤として、阻害活性のサイズ依存性を調べたところ、八糖が最小サイズであることが分かった。
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Research Products
(5 results)