2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16390181
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
横山 和仁 三重大学, 大学院医学系研究科, 教授 (00158370)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
那須 民江 名古屋大学, 大学院医学系研究科, 教授 (10020794)
石川 仁 山形大学, 大学院医学系研究科, 助教授 (50250915)
圓藤 陽子 三重大学, 医学部, 非常勤講師 (50193438)
北村 文彦 三重大学, 大学院医学系研究科, 講師 (20301145)
河野 光雄 三重大学, 大学院医学系研究科, 講師 (00234097)
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Keywords | 化学物質 / 健康影響 / 神経行動学 / 神経生理学 / 小核試験 / DNA付加体 / 遺伝子多型 / P450 |
Research Abstract |
化学物質の神経および遺伝影響に対する感受性の個人差に関連する遺伝子群を明らかにすることを目的として、有機溶剤作業者およびシックハウス発生ビル内の作業者ならびに化学物質暴露がない健康人に予め研究目的・内容を説明し、書面で同意(インフォームドコンセント)を得て調査を実施した。調査項目は、一般的な属性のほか、神経生理学的および神経行動学的検査、遺伝毒性試験、NA付加体試験、尿中代謝産物測定、および遺伝子多型解析であった。研究実施に先立って、疫学に関する倫理指針(平成14年文部科学省・厚生労働省)とヒトゲノム・遺伝子解析研究に関する倫理指針(平成13年文部科学省・厚生労働省・経済産業省共同告示第1号)の趣旨と倫理的配慮のもとに計画し、実施に先立って三重大学医学部研究倫理委員会に研究計画を提出し承認を受けた。 本研究で遺伝子多型解析の対象とした遺伝子群は、化学物質代謝に関わるチトクロームP450のサブファミリーに属する遺伝子群と化学物質曝露によって損傷したDNAの修復に関与するDNA修復遺伝子群である。これにより、化学物質の曝露・影響に関する感受性の個人差を総合的に判断できるモニタリングシステムの構築を目指している。すなわち、遺伝子多型因子が曝露指標や神経毒性ならびに遺伝毒性影響指標の変動(感受性の個人差)にどのように関わるのかを数理統計学的手法を駆使して総合的に解析した。これらをもとに原著論文を作成し専門誌に発表するとともに、学会報告を行った。
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Research Products
(6 results)