2004 Fiscal Year Annual Research Report
仮想現実空間技術の医学教育研究及び病態診断への応用
Project/Area Number |
16390341
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
菅 信一 北里大学, 医学部, 助教授 (70118800)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡本 牧人 北里大学, 医学部, 教授 (40129234)
糸満 盛憲 北里大学, 医学部, 教授 (70104528)
小林 弘祐 北里大学, 医療衛生学部, 教授 (70153632)
長谷川 建治 北里大学, 医学部, 助教授 (80050558)
梅田 徳男 北里大学, 医療衛生学部, 教授 (40142319)
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Keywords | バーチャルリアリティ技術 / 術前シミュレーション / 3D心拍動像 / ボリュームレンダリング / CTスキャナー / 共焦点レーザ顕微鏡 / 立体細胞像 / RaMol |
Research Abstract |
北里大学病院・放射線科のCTスキャナーを使って取得したDICOM形式のCTスライスデータを、1)本科学研究費補助金の交付を受けて購入したIntage RV(KGT社製)を使って必要な部位のデータのみを切り出し、2)必要に応じてそれらを疑似カラー化し、3)得られたデータをコンピュータで積層(ボリュームレンダリング)し、4)立体画像として放映するための基本的なソフトウエアー体系を完成させた。このシステムを使って、まず、拍動する心臓内部の3次元画像(国際規格LOM形式に準拠した形式で)で表示するための教育用素材を作成し、医学部M37教室に新たに設置した2ウォール対応立体視装置(2面立体視装置)に表示して、基礎生理学講義に試験的に使用した(平成16年10月)。学生が高い関心を示し且つ講義に集中する様子がうかがえ、従来の2次元静止教材に変わる3次元動的教材が如何に教育効果が高いものであるかを実感した。同システムは、また、共焦点レーザ顕微鏡で得られた細胞のスライスデータをボリュームレンダリングして3次元の細胞像を表示することにも有効であることを確認した。更に上記2面立体視装置では、RasMolとして公開されている蛋白質の3D映像も表示出来るようにしたので、本システムの完成により、ヒトの分子から臓器・全身像までのすべてのレベルでの3次元可視化した教育が可能でとなった。 CTスキャナーで撮ったデータから迅速に拍動する心臓の3D像を構築することが可能となったので、目下、循環器内科と共同で様々な病態の心臓拍動の動態から病態診断をするための方策を検討しているところである。さらに、交通事故罹災者の複雑骨折した骨盤のスライスデータから、いち早く3D映像を可視化して、術前シミュレーションに使用することの検討も始めたところである。
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Research Products
(22 results)