2004 Fiscal Year Annual Research Report
任意の形状に高精度で照射可能とするCT型X線治療装置の開発
Project/Area Number |
16390342
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
国枝 悦夫 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (70170008)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川口 修 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (90276428)
斉藤 秀敏 東京都立保健科学大学, 保健科学部, 助教授 (50196002)
尾川 浩一 法政大学, 工学部, 教授 (00158817)
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Keywords | X線CT装置 / マイクロマルチリーフ / 低エネルギーX線 / 定位集光照射 |
Research Abstract |
我々は計算機シミュレーション結果から、特に定位集光照射の対象となる肺の小病変などではX線管球の方が線量分布的に優れていることに着目している。本研究では既存CT装置を改造して呼吸などによる標的の移動にも対処して、比較的低いエネルギーのX線を用い、通常のX線撮影室程度の遮蔽でも使用できる新たな概念に基づく集光照射装置の開発を進めている。本年度は高圧X線集光放射線治療システムの基幹部分開発と物理的測定をおこなった。 既存の0.5秒回転の高速実験用X線CT装置(東芝提供:据付済み)に付加的な超精密マイクロ・マルチリーフ装置を取り付けた。コリメータは低エネルギーX線に対応するものであり、アイソセンタで最大2x2cm照射野であり、各リーフはアイソセンタ位置で1mm厚で、コントロールソフトウェアにより迅速に照射野形状を変化させることが可能で、実験に際して取り回しも容易である。 実験装置の基本的な性能を確認した。X線装置に取り付け、線量分布、コンピュータ・シミュレーションのデータを総合的に解析し、回転面などを変化させた様々な条件下で、腫瘍線量と正常組織線量を測定した。ファントム内での線量分布を測定した。マイクロマルチリーフ制御用ソフトウェアを開発ずみである。 また、別にマイクロマルチリーフ制御用ソフトウェアと、既存の治療計画装置、遠隔地(都立保健科学大学)の計算サーバをネットワーク接続してモンテカルロコンピュータシュミレーションを可能とした。
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Research Products
(2 results)