2005 Fiscal Year Annual Research Report
革新的原理に基づく超高感度超軽量可搬型ガンマカメラを用いた核医学検査手技の確立
Project/Area Number |
16390343
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
久保 敦司 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (90051771)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
国枝 悦夫 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (70170008)
中原 理紀 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (10317240)
谷森 達 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (10179856)
尾川 浩一 法政大学, 工学部, 教授 (00158817)
身内 賢太朗 京都大学, 大学院・理学研究科, 助手 (80362440)
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Keywords | 可搬型ガンマカメラ / 超高感度 / 超軽量 / コンプトン散乱 / ガンマ線 / 検出器 |
Research Abstract |
本研究では、ガンマ線天文学の分野で研究が進められている、コンプトン散乱現象を利用した超軽量超高感度可搬型ガンマカメラの医学応用を目的としている。 本年度は、検出器本体と特殊電源、ボードコンピュータ、VMEラックなどを可搬型装置としてくみ上げ、実験装置のセットアップをおこなった。ピクセルシンチレータ、新型回路など装置をより信頼性の高いものに置き換えた。さらに、人体ファントムと高精度の回転機構をと備えた回転台を作成した。セシュウムー137およびコバルト-57の密封小線源による予備実験にてチューニングをおこない、実験のシステム、ファントムのデータ取得の方法、データの解析と2次元イメージの再構成法などについて検討した。京都大学でくみ上げた可搬型装置を運搬し、数度にわたり慶応大学のラジオアイソトープ実験棟にて、密封線源にての予備実験後、非密封線源としてヨード131などを用いて、甲状腺模擬ファントムを使用したデータ収集を中心とした実験をおこなった。電子軌跡を計測するガス検出器の部分は密閉型として、ガス補給を最小限に抑える事が可能となり、また光子検出のシンチレータも安定化したため、より可搬性が高まっている。これらの改良により、安定した稼働を確認できた。解析用コンピュータとデータ保存も一体の装置に組み込み型として良好な結果を得ている。また、取得データが多量になるためにデータ保存用RAIDシステムの増強をおこない来年度実験にそなえる。
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Research Products
(3 results)