2004 Fiscal Year Annual Research Report
樹状細胞による免疫療法が奏功した患者血清からのSEREX法による膵癌抗原の同定
Project/Area Number |
16390352
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
江川 新一 東北大学, 病院, 助手 (00270679)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武田 和憲 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (20171639)
砂村 眞琴 東北大学, 病院・講師 (10201584)
福山 尚治 東北大学, 病院・助手 (10344673)
横山 忠明 東北大学, 病院・助手
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Keywords | 膵癌 / 樹状細胞 / SEREX / 免疫療法 / マイクロアレイ / 発現プロファイル / インターフェロンα |
Research Abstract |
1.肝転移を有する進行膵癌患者に対する術中照射と樹状細胞腫瘍内局所注入療法の施行。 東北大学倫理審査委貝会の承認と、文書による本人の同意を得て、肝転移を有する進行膵癌に対して、術中照射を行ったのちに原発巣に樹状細胞を1-5x10^7個注入する免疫療法の第1相試験を17例に施行した。生存期間中央値は5ヶ月で、対照群である術中照射療法のみの症例と有意差はなかったが、対照群の1年生存率が2.6%であったのに対し、樹状細胞注入群の1年生存率は11.8%であった。 2.新たな強い細胞性免疫を誘導する機能を持つ樹状細胞療法の開発 2004年末に東北大学にGMPグレードの細胞プロセッシングセンターが設置されたのを機に、臨床において投与する樹状細胞はすべて同センターにおいて作成している。利用に際して必要な技術を有する実験助手を当研究費により雇用した。肝転移あるいは術後再発があり、抗がん剤にも耐性となった進行膵癌を有する患者の末梢血50mLから単球を分離し、GM-CSFとIL-4存在下に樹状細胞を誘導。6日目にTNFα、IL-1β、IFNα、IFNγ、PolyI : Cを用いて成熟させ、表面抗原の変化ならびIL-12産生能の変化を測定した。東北大学倫理委員会の承認を得て、上記の条件で成熟させた自家の樹状細胞の足背のリンパ管内から投与する第1相、早期第2相臨床試験も開始した。この試験において獲得された血清も本研究における抗原同定のための血清として使用される。 3.腫瘍細胞からのRNA抽出と発現プロファイル 肝転移巣、原発巣、正常組織(筋肉、白血球)からのRNA抽出を行い、遺伝子数20000をのせたマイクロアレイにかけて発現プロファイルを解析した。
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Research Products
(6 results)