2005 Fiscal Year Annual Research Report
小児重症心不全治療を目指したヒト臍帯血由来間葉系幹細胞の心筋細胞への転換法の確立
Project/Area Number |
16390399
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
饗庭 了 慶應義塾大学, 医学部, 専任講師 (70184025)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梅澤 明弘 国立成育医療センター(研究所), 生殖医療研究部, 部長 (70213486)
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Keywords | 再生医学 / 心筋再生 / 幹細胞 / 臍帯血 / 網羅的遺伝子解析 / 間葉系細胞 / 不死化 / 寿命延長 |
Research Abstract |
1)臍帯血などの完全ヒト型培養システムの開発 ヒト間葉系細胞の分離・培養法確立をめざした研究を行った。数種類のヒト組織由来の間葉系細胞を培養し、不死化・寿命延長に成功した。また、これらの細胞が心筋細胞へ分化する能力を持つことを確認した。ヒト間葉系細胞の分離・培養に際しては、異種動物由来の原料を排除した方法をとるほうが、望ましく、これに向けたステップとして、低血清培地による間葉系細胞の増殖能、細胞周期について検討した。 2)幹細胞の規格化 網羅的発現遺伝子解析を行うとともに、マウスES細胞や他のヒト幹細胞との比較を行った。また、分化誘導させたヒト間葉系幹細胞との比較を行い、これらの成果を併せて未分化状態ならびに分化状態に特徴的な発現遺伝子を整理した。モノクローナル抗体による既知分子についても同様に未分化状態、分化状態での発現様式を整理した。遺伝子導入を加えた細胞を調整し未分化状態の維持に必要な分子情報を検討した。網羅的遺伝子解析データは米国NIHが提供するNIA Array Analysisを用いて解析を行った。 3)幹細胞を用いた治療基盤の確立 ヒト間葉系幹細胞の分化能検定システムについては、培養系ならびに動物個体による解析を継続した。細胞・組織形態解析、機能分子解析等を行い、適切な分化制御法の確立、個体への投与ルートと移植細胞数等の検討を行った。
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] Histopathological and Behavioral Improvement of Murine Mucopolysaccharidosis Type VII by Intracerebral Transplantation of Neural Stem Cells.2006
Author(s)
Fukuhara Y, Li XK, Kitazawa Y, Inagaki M, Matsuoka K, Kosuga M, Kosaki R, Shimazaki T, Endo H, Umezawa A, Okano H, Takahashi T, Okuyama T.
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Journal Title
Mol Ther. 13(3)
Pages: 548-555
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[Journal Article] Combination of hTERT and bmi-1, E6, or E7 induces prolongation of the life span of bone marrow stromal cells from an elderly donor without affecting their neurogenic potential.2005
Author(s)
Mori T, Kiyono T, Imabayashi H, Takeda Y, Tsuchiya K, Miyoshi S, Makino H, Matsumoto K, Saito H, Ogawa S, Sakamoto M, Hata J, Umezawa A.
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Journal Title
Mol Cell Biol. 25(12)
Pages: 5183-5195
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