2005 Fiscal Year Annual Research Report
PET神経受容体計測と光学的計測による脳機能再生過程の脳内メカニズムの実験的研究
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16390405
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
大野 喜久郎 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (50014238)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
成相 直 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 講師 (00228090)
佐藤 勝茂 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 講師 (80291342)
須原 哲也 独立行政法人放射線医学総合研究所, 分子イメージング研究センター・分子神経イメージング研究グループ, グループリーダー (90216490)
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Keywords | 神経細胞移植 / PET / ドーパミンニューロン / 神経受容体 / 光学計測 / 再生医療 / パーキンソン病 / 黒質ニューロン |
Research Abstract |
1)脳虚血の虚血モデル動物の神経受容体PET計測に関しては、成相が主として担当し、虚血後2ヶ月までフォローした慢性期での動物用PET計測を終了しデーター解析を行った。また、ヒト脳虚血時のアデノシン受容体の神経損傷保護への関与に関して、虚血疾患患者での臨床PET計測を行なった。前年度に完成させた採血無しでの受容体定量プロトコールにて計測を行い、慢性脳虚血患者でアデノシン受容体計測、ベンゾジアゼピン受容体計測、脳代謝計測を行なった。データーは解析中であるが、少なくとも慢性期においては急性期動物実験で見られたような二つの受容体結合能のdiscrepancyは認められないと考えられる結果を得つつある。 2)パーキンソンモデル動物の動物用PET計測は、本年度に導入された小型動物用のmicro-PETの稼働を開始し、ラットのパーキンソン病モデルのPETカメラでの経時的追跡を行い、パーキンソンモデルラットのPET画像にて廃絶していたトランスポーターが細胞移植4週間後に増加していく様子を同一個体で追跡し、ドーパミントランスポーター機能によって画像化されるシナプス前機能と。D2受容体計測により明らかにされるシナプス後機能評価を平行して行った。移植による行動変化の定量的評価を加えることで神経移植の効果を明らかにすることができた。 複数の論文として発表するとともに、北米脳神経外科コングレスにおいて口演発表を行った。 3)光学的計測の臨床的、基礎的応用のための研究を継続した。モデル動物の脳スライスの計測に用いるための実験を開始した。細胞移植を行い2ヶ月観察したラット脳スライスを生きた標本として取り出し電気刺激下に神経伝達の広がりを光学計測する実験をはじめ皮質前条体機能連結に関しての発表準備中である。また、ヒト脳の臨床利用に関する複数の論文発表を行い応用範囲を拡大した計測を継続して行っている。
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Research Products
(7 results)
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[Journal Article] Correlation between quantitative imaging and behavior in unilaterally 6-OHD A-lesioned rats.2005
Author(s)
Inaji M, Okauchi T, Ando K, Maeda J, Nagai Y, Yoshizaki T, Okano H, Nariai T, Ohno K, Obayashi S, Higuchi M, Suhara T.
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Journal Title
Brain Research 1064
Pages: 136-145
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