2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16390439
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
上田 孝文 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (00324773)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
名井 陽 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (10263261)
吉川 秀樹 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (60191558)
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Keywords | 骨・軟部悪性腫瘍 / 肉腫 / 腫瘍特異的免疫療法 / WT1遺伝子 / SSX遺伝子 / DCワクチン療法 |
Research Abstract |
今年度の研究実績として、1)軟部肉腫症例52例におけるWT1過剰発現の有無と再発・生命予後との関連および他の各種予後因子との相関を解析し、WT1過剰発現が軟部肉腫における独立した予後因子であり、WT1遺伝子産物が腫瘍特異的免疫療法の分子標的となりうることを明らかにした。2)骨・軟部悪性腫瘍(肉腫)を含む各種悪性固形腫瘍に対するWT1ペプチドを用いた腫瘍特異的免疫療法の安全性と有効性を評価する目的で、天然型または改変型WT1ペプチド3.0mgをモンタナイドISA51アジュバントとともに2週間毎に1回、計6回または毎週1回、計12回皮内投与する第I/II相臨床試験を開始した。本臨床試験における骨・軟部悪性腫瘍の予定症例数は30例であるが、現在まで6例を適格症例としてエントリーした。臨床的に明らかな抗腫瘍効果を示した有効例は今のところないが、皮内投与局所の皮膚発赤・腫脹以外重篤な副作用は認めていない。3)マウス骨肉腫肺転移モデルを用いた実験的DC免疫療法:主要抗原提示細胞である樹状細胞(DC : dendritic cells)および我々の確立したマウス骨肉腫高肺転移株(LM8)を用いて、骨肉腫に対するDCワクチンによる腫瘍特異的免疫療法の動物実験を行った。あらかじめ放射線照射あるいは凍結・解凍処理にて不活化した腫瘍組織を培養液中に加えることにより腫瘍抗原で刺激したDCを培養作成後、LM8を背部皮下に移植したC3Hマウスの鼠径部に皮下注射したところ、局所腫瘍および肺転移巣に対する抗腫瘍効果をみとめた(現在論文投稿中)。今後引き続き、上記2)を実施するとともに、癌精巣抗原の一つであるSSX遺伝子産物を分子標的とした新規治療法についても研究を進めている。
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Research Products
(5 results)