2005 Fiscal Year Annual Research Report
前立腺癌骨転移巣に対する遺伝子治療における、PETを用いた評価法の確立
Project/Area Number |
16390464
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Research Institution | Hyogo Medical University |
Principal Investigator |
後藤 章暢 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (70283885)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
千田 道雄 先端医療振興財団, 映像医療研究部, 部長 (00216558)
白川 利朗 神戸大学, 医学部, 助教授 (70335446)
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Keywords | PET / 遺伝子治療 / 前立腺癌 / [18F]FDG |
Research Abstract |
前立腺癌に対する遺伝子治療の治療効果を評価するために、フッ素18標識フルオロデオキシグルコース([^<18>F]FDG)をトレーサーとして用いたPositron Emission Tomography(PET)撮影を施行し、遺伝子治療を行わなかったコントロール群と遺伝子治療群についてオートラジオグラフィーの手法を用いて[^<18>F]FDGの集積を比較し治療効果判定を行った。まず、Balb/Cヌードマウスを用いて前立腺癌細胞株であるC4-2の皮下腫瘍を形成した。腫瘍径が3-4mmとなった時点で、コントロール群ではPBSを、治療群では2.5×10^9plaque-forming unit(PFU)の臓器特異性オステオカルシンプロモーターを組み込んだアデノウイルスベクター(Ad-OC-TK)を治療1日目、8日目の計2回皮下腫瘍内に注入した。また、マウス腹腔内には1g/1ml/日のバラシクロビルを1日目から21日目まで投与した。治療21日目にペントバルビタール麻酔下で[^<18>F]FDG5.3MBqを尾静脈から投与し、1時間後に頚椎脱臼により安楽死させた。更に、3%カルボキシメチルセルロース(CMC)で包埋してドライアイス-ヘキサンで凍結させた後、腫瘍部のブロックを横断面で切り出し、クリオスタットを用いて30μmの横断切片を作成した。コントロール群は、腫瘍部位に一致して[18F]FDGが高い集積を示し、腫瘍のグルコース利用率が高いことが示唆された。遺伝子治療群は、腫瘍部位への[18F]FDG集積が低く、腫瘍のグルコース利用率が低いことが示唆された。
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Research Products
(5 results)