2006 Fiscal Year Annual Research Report
前立腺癌骨転移巣に対する遺伝子治療における、PETを用いた評価法の確立
Project/Area Number |
16390464
|
Research Institution | Hyogo College of Medicine |
Principal Investigator |
後藤 章暢 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (70283885)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
千田 道雄 先端医療振興財団, 映像医療研究部, 部長 (00216558)
白川 利朗 神戸大学, 医学部, 助教授 (70335446)
|
Keywords | PET / 遺伝子治療 / 前立腺癌 / [^<18>F]FDG |
Research Abstract |
前立腺癌骨転移巣に対する遺伝子治療の治療効果を評価するために、フッ素18標識フルオロデオキシグルコース([^<18>F]FDG)をトレーサーとして用いたPositron Emission Tomography(PET)撮影を施行し、遺伝子治療を行わなかったコントロール群と遺伝子治療群についてオートラジオグラフィーの手法を用いて[^<18>F]FDGの集積を比較し治療効果判定を行った。まず、Balb/Cヌードマウス(オス、6週令)の脛骨内に、前立腺癌細胞株であるC4-2を1.0×10^6cells/100μl/mouseの濃度で移植し、マウス前立腺癌骨転移モデルを形成した。腫瘍移植後3週間の時点で、コントロール群ではPBSを、治療群では2.5×10^9plaque-forming unit(PFU)の臓器特異性オステオカルシンプロモーターを組み込んだアデノウイルスベクター(Ad-OC-TK)を治療1日目、8日目の計2回腫瘍内に注入した。また、マウス腹腔内には1g/1ml/日のバラシクロビルを1日目から21日目まで投与した。治療21日目にペントバルビタール麻酔下で[^<18>F]FDG 5.3MBqを尾静脈から投与し、1時間後に頚椎脱臼により安楽死させた。更に、3%カルボキシメチルセルロース(CMC)で包埋してドライアイス-ヘキサンで凍結させた後、腫瘍部のブロックを横断面で切り出し、クリオスタットを用いて30μmの横断切片を作成した。コントロール群は、腫瘍部位に一致して[18F]FDGが高い集積を示し、腫瘍のグルコース利用率が高いことが示唆された。遺伝子治療群は、腫瘍部位への[^<18>F]FDG集積が低く、腫瘍のグルコース利用率が低いことが示唆された。
|
Research Products
(4 results)