2006 Fiscal Year Annual Research Report
StAR蛋白質結合蛋白質(SBP)のステロイドホルモン産生における役割の解明
Project/Area Number |
16390470
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
菅原 照夫 北海道大学, 大学院医学研究科, 助手 (40250451)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
星 信彦 神戸大学, 農学部, 教授 (10209223)
水上 尚典 北海道大学, 大学院医学研究科, 教授 (40102256)
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Keywords | StAR蛋白質結合蛋白質 / StAR / コレステロール / ステロイドホルモン / 先天性副腎過形成 |
Research Abstract |
ステロイドホルモン合成を調節するSteroidogenic acute regulatory protein (StAR)蛋白質と結合するStAR蛋白質結合蛋白質(SBP)のステロイドホルモン産生における役割を解明した。 1.SBPのプロモーター解析 SBP遺伝子の転写開始点が複数存在することは以前から知られていた。エクソン1では大まかには2種類ある。エクソン1aと1bである。それぞれのプロモーター領域をレポーター遺伝子pGL_4に組み込み、転写活性を測定した。副腎癌細胞H295R細胞では1aのプロモーター活性は1bに比べて100倍以上に高いことが判明した。また、コレステロール硫酸を培養細胞に2μg/ml加えると、転写活性は増加することが判明した。SBP遺伝子とコレステロール硫酸がリガンドであるRORαがSBPの発現に関与することが明らかになった。 2.脂質輸送とSBPとの関連 StAR蛋白質のC端側と相同性の高いドメインはコレステロールをはじめ脂質が結合する領域であるため、StAR関連脂質転送(START)ドメインと命名された。SBPはStAR蛋白質のSTARTドメインに結合することを明らかにした。 3.婦人科腫瘍とSBP遺伝子 StAR蛋白質は卵巣癌では腫瘍間質、子宮内膜癌では間質および子官内膜癌組織に発現を認め、子宮内膜癌では癌組織における局所のステロイドホルモンの産生を認めている。SBP遺伝子のマウス卵巣および副腎における発現を解析し、SBP遺伝子が正常卵巣では内夾膜細胞、顆粒膜細胞および副腎では皮質に発現することが明らかになった。悪性腫瘍における発現は解析している。
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[Journal Article] Progression of the Dose-Related Effects of Estrogenic Endocrine Disruptors, an Important Factor in Declining Fertility, Differs between the Hypothalamo-Pituitary Axis an Reproductive Organs of Male Mice.2006
Author(s)
Katsuhiko Warita, Teruo Sugawara, Zhan-Peng Yue, Shinji Tsukahara, Ken-ichiro Mutoh, Yoshihisa Hasegawa, Hiroshi Kitagawa, Chisato Mori, Nobuhiko Hoshi
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Journal Title
J of Vet Med Sci 68・2
Pages: 125-167