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2004 Fiscal Year Annual Research Report

分子基盤に基づいた新しい緑内障薬物療法の開発と臨床応用に関する研究

Research Project

Project/Area Number 16390500
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (B)

Research InstitutionKumamoto University

Principal Investigator

谷原 秀信  熊本大学, 大学院・医学薬学研究部, 教授 (60217148)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 平田 憲  熊本大学, 医学部附属病院, 講師 (60295144)
福島 美紀子  熊本大学, 医学部附属病院, 講師 (10284770)
古賀 貴久  熊本大学, 医学部附属病院, 助手 (70372787)
越山 靖夫  熊本大学, 大学院・医学薬学研究部, 助手 (40372784)
KeywordsROCK阻害薬 / ヒト培養線維柱帯細胞 / DNAマイクロアレイ / プロテオミクス
Research Abstract

家兎眼を用いた実験によってRho-ROCK阻害薬(Y27632)を点眼、前房内、硝子体内投与することによって、主経路からの房水流出が増加してシャープな眼圧下降が得られることを我々は既に報告している(IOVS42,137,2001)。そのメカニズムを解明するために、ヒト培養線維柱帯細胞にY27632を添加して、細胞毒性、細胞増殖、細胞接着、ゲル収縮、細胞遊走に対する影響を調べた。その結果、細胞毒性はなく、細胞増殖に対しても影響はなかった。しかし、細胞接着に関しては濃度依存的に細胞外基質との接着が強くなることがわかった。その分子メカニズムを解明するために、細胞接着斑の構成分子ビンキュリン、パキシリン、リン酸化チロシンの発現変化をwestern blotにて調べたところ、Y27632投与前後で発現変化はみられなかったが、免疫細胞染色の結果、Y27632投与によって生じる細胞突起の周辺部にこれらの分子が集中しており、この現象が細胞接着を強めている原因ではないかと考えられた。I型コラーゲンを用いたゲル収縮解析では、Y27632投与によって濃度依存的にゲル収縮が抑制された。細胞遊走に関してはY27632投与によって濃度依存的に遊走が促進されることがわかった。アクチンの重合、脱重合を制御し、細胞の移動に関与するコフィリン、リムキナーゼについてwestern blotを用いて検討した結果、Y27632投与によってコフィリン、リムキナーゼのリン酸化レベルが変化することがわかり、この変化が細胞遊走の促進に寄与していることが考えられた。我々はさらに詳細な新規のY27632のヒト培養線維柱帯細胞に対する分子機構を解明するために、Y27632投与によってmRNA発現およびタンパク質発現がどのように変化するのかをDNAマイクロアレイやプロテオミクスを用いて網羅的に解析中である。

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Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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