2006 Fiscal Year Annual Research Report
歯面へのプラーク付着を防止する水溶性改質剤の開発と応用
Project/Area Number |
16390548
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Research Institution | Kanagawa Dental College |
Principal Investigator |
寺中 敏夫 神奈川歯科大学, 歯学部, 教授 (60104460)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
好野 則夫 東京理科大学, 工学部, 教授 (50084380)
倉田 茂昭 神奈川歯科大学, 歯学部, 助教授 (20104333)
近藤 行成 東京理科大学, 工学部, 講師 (70277276)
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Keywords | プラーク / 齲蝕予防 / 歯周病予防 / バイオフィルム / エナメル質 / ハイドロキシアパタイト / 表面自由エネルギー / フッ素系界面活性剤 |
Research Abstract |
1.エナメル質の改質効果向上 18年度当初はエナメル質表面のスミアー、汚れ、有機質を37%正リン酸水溶液、次亜塩素酸ナトリウムで除去し、Sodium 1-(4-heptadecafluorooctylphenyl)hexylphenylphosphate(FH5)の処理効果を向上させるべく検討したが何れも十分ではなかった。そこで改質方法を変更し、シラン処理が効果的に行えるシリカ薄膜をエナメル質表面に生成してシラン処理によるプラーク付着抑制の検討を加えることとした。シリカ薄膜を低温で生成する方法は未だ開発されていないが、本研究ではポリシラザン(PHPS)にCO_2レーザーを照射することによりエナメル質面に約0.9μmのシリカ薄膜を生成させることに成功し、第125回日本歯科保存学会にて報告することが出来た。 2.細胞毒性の検討 水溶性リン酸エステル型フッ素系界面活性剤であるFH5の細胞毒性の対照であり、歯磨剤に含まれているラウリル硫酸ナトリウムの細胞毒性をNCTC clone929細胞用いて検討した結果、0.5mM以上で毒性が急激に上昇することが示された。 3.FH5、および抗菌性シランカップリング剤の合成 FH5は問題なく合成でき、学校法人東京理科大学科学技術交流センターより、特許出願することができた(特願2004-165988号)。また、シリカ薄膜に結合する抗菌性陛シランカップリング剤の合成法開発にも成功した。
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Research Products
(6 results)