• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2004 Fiscal Year Annual Research Report

カーボンナノチューブをスキャホールドとして用いた顎骨再生療法の開発

Research Project

Project/Area Number 16390549
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (B)

Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

横山 敦郎  北海道大学, 病院, 講師 (20210627)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 安田 元昭  北海道大学, 大学院・歯学研究科, 助教授 (90239765)
赤坂 司  北海道大学, 大学院・歯学研究科, 助手 (00360917)
進藤 正信  北海道大学, 大学院・歯学研究科, 助教授 (20162802)
堀内 留美  北海道大学, 病院・助手 (10374274)
Keywordsカーボンナノチューブ / スキャホールド / 骨芽細胞 / カーボンナノファイバー / 生体適合性 / 骨再生 / 濾過膜 / 骨髄細胞
Research Abstract

本年度は,カーボンナノチューブ(CNTs)およびカーボンナノファイバー(CNFs)の生体適合性を検索するとともに,CNTsを用いた骨芽細胞様細胞,骨髄細胞の培養用スキャホールドを作製し,その有効性を検討した,
長さの異なるCNTs,CNFsをラット腹部皮下組織に埋入し,経時的に光学顕微鏡および透過型電子顕微鏡で観察した.ともに,埋入初期では軽度な炎症反応が周囲に観察されたが,変性,壊死などの強い炎症反応は認められなかった.CNFsのほうが,炎症はCNTsに比較し軽微であり,長さの短いほうが,長いものより反応は軽微であった.CNFs,CNTsともに,貪食細胞に取り込まれ,ライソゾーム中に観察されたが,CNTsは構造に変化が認められないのに対し,CNFsは,長さが短くなり,結晶構造にも一部に変化が観察された.これらの結果から,CNTs,CNFsは,皮下組織においては起炎性が少なく,その構造により生体内での反応は異なることが明らかとなった.
CNTsをPTFE膜,PC膜に吸引濾過により固着させ,細胞培養用スキャホールドを作製した.この膜状のスキャホールド上で骨芽細胞様細胞であるSaos2およびラット骨髄より採取した骨髄細胞を培養した.Saos2は,CNTsを固着していないPC膜,PTFE膜に比較し細胞の増殖は速く,また形態も異なっていた.またトリプシンで細胞を剥離することが困難であった.骨髄細胞を培養した場合,炎症性のサイトカインの発現とともに,骨関連タンパクであるオステオカルシンの発現が,コントロールであるポリスチレンディッシュに比較し多く認められた.これらの結果から,CNTsは,骨系細胞の培養用スキャホールドとして有効であることが明らかとなった.

  • Research Products

    (1 results)

All 2005

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] Biological Behavior of Hat-Stacked Carbon Nanofibers in the Subcutaneous Tissue in Rats2005

    • Author(s)
      Yokoyama A, Sato Y, Nodasaka Y, Yamamoto S, Kawasaki T, Shindoh M, Kohgo T, Akasaka T, Uo M, Watari F, Tohji K.
    • Journal Title

      NANO LETTERS 5

      Pages: 157-161

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi