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2006 Fiscal Year Annual Research Report

組織工学的手法と増殖因子による唾液腺組織の再生

Research Project

Project/Area Number 16390584
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

各務 秀明  東京大学, 医科学研究所, 客員助教授 (80242866)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 上田 実  名古屋大学, 大学院医学系研究科, 教授 (00151803)
Keywords唾液腺 / 再生 / 細胞培養 / 組織工学 / 遺伝子解析 / DNAマイクロアレイ / 細胞療法 / ディファレンシャルディスプレイ
Research Abstract

本研究期間中の第1の課題として、唾液腺組織の再生過程で発現する遺伝子を解析し、候補遺伝子を明らかにするとともに、可能性のある遺伝子について解析を行った。第2の課題として、細胞を用いた唾液腺組織の再生・機能回復の実験として、従来行なってきた唾液腺上皮由来の細胞ではなく、骨髄由来の単核球細胞を用いた再生実験を行なった。比較的安定したデータが得られたDNA microarrayの結果から、唾液腺の再生過程で最も高頻度で発現が見られた遺伝子としてClusterinに着目した.ラット唾液腺の導管を結紮後1週間にて、唾液腺の萎縮が引き起こされる.この導管結紮を解除し、12時間から10日後までの腺組織を摘出して、抗clusterin抗体を用いて免疫染色を行った.Clusterinは正常組織では腺房の細胞質に分布し、萎縮唾液腺では萎縮した腺房の管腔側に強発現していた.この発現は、再生過程の進行とともに消失する傾向であり、6日後には細胞質に再び発現していた。再生時に分裂する細胞とクラステリン陽性細胞との関連を調べるために、抗PCNA抗体との2重染色を行った.PCNA陽性細胞は間質と上皮双方に認められ、結紮解除後12時間で解除直後の5倍まで上昇した。そして6日後までにはbasal levelにもどった。しかしながら、PCNA陽性細胞とclusterin陽性細胞の直接の相関は認められず、Clusterin陽性細胞が直接再生を引き起こす幹細胞ではないと考えられた。次に、細胞移植による治療効果をみるためのモデルとして、マウス唾液腺への放射線照射モデルを作製した。骨髄由来の単核球を移植して、細胞の生着に関わる条件と、唾液量の変化を比較した。細胞は放射線照射後6日目までに移植することで、安定して4週後でも残存することが明らかになった。細胞移植群ではコントロール群と比較して、唾液量の増加が認められた。

  • Research Products

    (2 results)

All 2007 Other

All Journal Article (2 results)

  • [Journal Article] Effects of preceding sialadenitis on development of autoimmunity against salivary gland.2007

    • Author(s)
      Ohno K, Hattori T, Kagami H*, Ueda M
    • Journal Title

      Oral Diseases 13

      Pages: 158-162

  • [Journal Article] Restoring the function of salivary glands.

    • Author(s)
      Kagami H*, Songlin Wang*, Bo Hai.
    • Journal Title

      Oral Diseases in press

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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