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2004 Fiscal Year Annual Research Report

唾液腺の再生と唾液腺腫瘍の分化誘導療法

Research Project

Project/Area Number 16390587
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (B)

Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

大倉 正也  大阪大学, 大学院・歯学研究科, 助教授 (10281130)

KeywordsHSG / ラミニン / インテグリン / 唾液腺 / 腺房細胞分化
Research Abstract

1)HSG細胞の腺房細胞分化に関わるシグナル伝達の解析
ラミニン1ゲル上でHSG細胞の腺房細胞分化に対する各integrin機能抑制抗体の分化阻害実験にて、α3、α6、β1で分化が抑制され、α1、α2、β4では抑制されなかった。確認されたα3、α6、β1 integrinの発現は蛍光抗体法で確認された。FAKの関わりについてGFP-Fat遺伝子を挿入したところ、腺房細胞分化を抑制した。Focal adhesion targeting-Csk (CskGFP-Pax, CskGFP-LIM)を発現させても、分化は抑制された。SrcK297M (dominant negative c-Src)を発現させたHSG細胞はコロニーを形成するものの、不定形で細胞間接着がルーズで核の偏心も認めず、腺房細胞の蛋白の発現もしない。3D環境だけが分化を誘導するかを検討するためにアルジネートビーズで培養したがHSG細胞は腺房細胞分化をしなかった。
2)インテグリンと協調する他のシグナルの解析
CEACAM-1遺伝子の供与を受け、dominant negative遺伝子の作成を試みた。作成の途中で、当研究科のシークエンサーが修理不能の故障したため、その後の確認作業がストップしている。
3)粘表皮癌細胞株(MEC細胞)のcharacterizationとTAK, ACC細胞のラミニン1ゲル上培養の影響
下顎顎骨内粘表皮癌mucoepidermoid carcinoma (high-grade)の原発巣とリンパ節転移巣から細胞を樹立し、MEC細胞と名づけた。HSG細胞と異なり、MECやACC細胞はマトリゲル上やラミニン1ゲル上で培養しても、腺房細胞分化は起こらなかった。しかし細胞は3H-TDRの取り込み実験で増殖をほとんどやめた。ACC細胞ではDAPIでアポトーシスを認めた。TAK細胞はα-SMA、vimentinを発現し、cytokeratin (CK) sの発現は有さずなりものの、PAS陽性である。ラミニン1ゲル上培養細胞は変則なコロニーを形成し、PAS強陽性でCK19,CK13・16を発現し、Epithelial membrane antigen (EMA)の発現を示し、導管管腔側への分化が見られた。

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Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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