2004 Fiscal Year Annual Research Report
培養歯肉線維芽細胞移植による上皮細胞角化機構とHSP47の意義
Project/Area Number |
16390595
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
井口 次夫 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (40136685)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
根本 孝幸 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (90164665)
大場 誠悟 長崎大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (80363456)
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Keywords | Hsp47 / 線維芽細胞 / 上皮細胞 / in vitro / GFP |
Research Abstract |
ヒトの付着歯肉及び遊離歯肉をoutgrowth法により、線維芽細胞を得た。統計学的解析はまだ行っていないが、付着歯肉由来と遊離歯肉由来の培養線維芽細胞では増殖活性に差が認められた。これらの培養細胞が分泌するfactorを今後検討予定である。また現在両細胞のmicro arrayを用いた網羅的スクリーニングを行う準備中である。 付着歯肉由来と遊離歯肉由来の培養線維芽細胞にGFPをtransfectし、現在clorning中である。今後、GFP標識した培養細胞をヌードラットの歯槽骨膜上(遊離歯肉上、付着歯肉上)に注入し、注入細胞自体の動態、及び注入部位の上層歯肉粘膜の角化性変化、周囲組織の変化について検討予定である。 予備実験にてGFPをtransfectしていない細胞をヌードラットに注入したところ、付着歯肉由来の培養線維芽細胞を付着歯肉に、遊離歯肉由来の培養線維芽細胞を遊離歯肉に付着した場合は、注入部位は周囲組織との区別は困難であった。しかしながら、歯肉由来の培養線維芽細胞を注入した部位の遊離歯肉は、付着歯肉様の形態をとることが確認できた。遊離歯肉由来の培養線維芽細胞を付着歯肉に注入した場合の結果が非常に興味深いものである。現在実験中である。
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