2004 Fiscal Year Annual Research Report
血管新生遺伝子VEGFを標的としたRNA干渉法による口腔癌遺伝子治療の基礎的研究
Project/Area Number |
16390599
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Kanagawa Dental College |
Principal Investigator |
松本 剛一 神奈川歯科大学, 歯学部, 講師 (60199867)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
李 宇錫 神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (90288085)
大見 寧 神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (10318892)
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Keywords | RNAi / VEGF / SCC |
Research Abstract |
1,VEGF RNAi発現ベクターの作製と抑制効果の確認; (1)標的遺伝子配列の選択;5つの異なったmouse VEGFのRNAiの設計を行い、2本鎖RNAを合成した後、iGENE社のRNAi発現ベクターに挿入しVEGF RNAiベクターを完成させた。 (2)in vitroでのVEGF発現抑制効果の確認;マウス扁平上皮癌細胞にVEGF RNAiベクター導入後、RT-PCRおよびELISA法により発現を解析したところ、いずれのVEGF RNAiベクターも抑制効果を示したが、特にVEGF RNAiベクター#1においてRNAレベルにおいて90%以上の抑制効果を示した(配列は未発表)。またVEGF RNAiベクター導入後の細胞増殖能を[3H]thymidine法で確認したところ、VEGFの発現抑制は細胞増殖に影響をおよぼさないことが確認された。 2,担癌マウスの作製とRNAiによるVEGF発現抑制と抗腫瘍効果についての解析; C3H/Heマウス背部皮下にマウス扁平上皮癌細胞NRS-1細胞を移植し担癌マウスを作製し、腫瘍結節の最大径が5mmになった時点から腫瘍局所にRNAiベクターを投与し腫瘍径を経時的に測定したところ、腫瘍はRNAiベクター投与により、増殖抑制傾向がみられた。現在詳細にin vivoでの効果を解析中である。
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