2007 Fiscal Year Annual Research Report
不妊治療を受けている女性のストレスを軽減する看護介入プログラムの開発と実用化
Project/Area Number |
16390634
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
森 恵美 Chiba University, 看護学部, 教授 (10230062)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大月 恵理子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (90203843)
柏原 英子 千葉大学, 看護学部, 助教 (90375618)
陳 東 千葉大学, 看護学部, COEフェロー (50400817)
石井 邦子 千葉大学, 看護学部, 准教授 (70247302)
高島 えり子 千葉大学, 看護学部, 助教 (10431735)
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Keywords | 不妊看護 / 不妊看講介入プログラム / 不妊女性患者 / 不妊治療 / 不妊看護研修 / ストレス / 対処 / 適応 |
Research Abstract |
本研究プロジェクトの目的は、不妊治療を受けている女性のストレスを軽減する看護介入プログラムを開発し、それを展開することにより、その看護介入プログラムが不妊やその治療によるストレスに対する認知的評価、対処及び適応状態に対して有効であることを明らかにし、実用可能な形のプログラムとして提案することであった。その研究成果は以下のとおりである。 1.LazarusとFolkmanのストレス適応過程理論に基づき、不妊患者の心理・看護に関する文献検討の結果を踏まえ、陳の不妊治療女性についての研究成果(Dong Chen,2004)・看護経験等を加味して、独自の看護介入プログラムを開発した。 2.開発した看護介入プログラムを実践できる看護職者を育成するための不妊看護研修を企画・運営した。研修生12名への事前事後の調査によって研修の成果を評価したところ、本プログラムへの理解の深まりと本不妊看護介入実践への自己効力感と看護実践能力感の高まりが認められた。 3.本看護介入プログラムの効果を検証するために、通常の看護を受ける対照群とそれに加えて本看護介入を受ける介入群を設定し、本看護介入を受ける前と受けた後(黄体期)に事前・事後テストを行い、統計学的に検討した。介入群46名は、対照群60名に比べ、介入後にはより多くの者が不妊であることについて肯定的に認知するようになり、3種類の対処をバランスよく行ない、不安が有意に軽減し、自尊感情が有意に上昇していた。さらに、この看護介入プログラムを実施した看護者に対して聞き取り調査を行い、その結果を加味して作成した看護介入内容を検討する専門家会議を開いて、実用的な看護介入プログラムとしてその妥当性と実用性を確保することができた。
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