2005 Fiscal Year Annual Research Report
南太平洋伝統社会における持続的開発に関する世帯・共同体調査
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16402012
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
高崎 善人 筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 助教授 (00334029)
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Keywords | 国際研究者交流 / フィジー / 開発経済学 / 資源経済学 / ミクロ経済学 / 共同体 / 持続的開発 / 世帯調査 |
Research Abstract |
本研究の目的は、フィジーの伝統的農漁村において、持続的開発に関する世帯・共同体調査を実施し、世帯における生業および貧困と、共同体(村と血縁関係)における集団活動、互酬性、土地・資源の所有、管理との間の構造的、動態的関係を検証することである。研究実施計画に従い、今年度は以下の研究を実施した。 1.第二回調査準備〜調査に必要な設備、人員の配備、調査票案の作成、予備検査、サーベイ調査員の選抜、指導、入力プログラムの開発、データ入力員の選抜、指導を行い、本調査実施に向けた準備作業を進めた。 2.第二回本調査〜43村落906世帯を対象としたサーベイを実施し、約半数の世帯を対象としたフォローアップサーベイを含めて完了した。 3.第二回データ構成〜データ入力ならびに校正作業を進めた。一部のフォローアップサーベイに遅れが出たため、その部分のデータ入力は未完了であるが、残りのデータ入力はほぼ完了した。 4.論文作成〜第一回調査データの分析に基づき、サイクロンの被害およびそれに対する公的救済に対応して、農民が非木材森林資源と漁業資源をどのように利用したかを計量的に分析し、自然資源の保険機能に関して新たな知見を得た。本論文は、平成18年度国際学会において発表予定である。また、同じサイクロンショックに対する村ならびに血縁関係におけるリスクシェアリングネットワークに関する複数の論文を作成中である。これらの論文作成のために、関連する文献調査を広範囲に実施した。
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