2006 Fiscal Year Annual Research Report
メタ認知活用による環境適合型グローバル・リーダーシップ行動モデルの構築
Project/Area Number |
16402019
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
永井 裕久 筑波大学, 大学院ビジネス科学研究科, 教授 (10266215)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河合 忠彦 筑波大学, 大学院ビジネス科学研究科, 教授 (60080363)
徐 〓 筑波大学, 大学院ビジネス科学研究科, 教授 (40253025)
ブレア オドー 筑波大学, 大学院ビジネス科学研究科, 教授 (10400631)
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Keywords | グローバルリーダー / リーダーシップ / 環境適合 / メタ認知 / 質的・量的分析 |
Research Abstract |
今年度は、本調査のための予備調査として、見識者へのヒアリングを通した調査票の設計並びに現地ヒアリング調査を通した調査票の精緻化を行った。具体的には、グローバルリーダーとしての経験が豊富な日米マネジャーを招聘した研究会を実施し、(1)本国および海外勤務先で要求されるリーダーシップの共通点と相違点、(2)現地固有に必要とされるリーダーシップ行動の獲得メカニズム、(3)リーダーシップの共通因子と現地特殊的因子の切り替えを行うための認知的なメカニズムに関するヒアリングを行った。 見識者へのヒアリングを通して、グローバルリーダーシップの共通および地域特殊因子を切り替える認知的メカニズムの存在が示唆された。この背景として、現地勤務経験の蓄積に基づくメンタルマップの変容が、認知的なリーダーシップを現地適応的に移行させる機能を果たしていることが推測された。この仮説にもとづいて、暫定的なグローバルリーダーシップ調査項目(共通、地域特殊)並びに、メンタルマップに関する調査項目を作成した。 上記のプロセスを通して構築された調査項目の妥当性を確認するために、日系グローバル企業の米国(ニュージャージー、ロングビーチ)、中華人民共和国(上海、香港)における日本人海外派遣者を対象としたヒアリング調査を実施した。同一企業の複数海外事業所に勤務する日本人海外派遣者を調査対象としたのは、被調査対象者の質的均質性を確保するためであり、同質性の高い被験者が異なる地域におけるリーダーシップの発揮水準を探索的に確認するためには適した方法と考えられたためである。 上記のような、モデル構築および、尺度項目開発を通して調査項目が作成され、次年度に予定している質問紙調査による量的分析に繋げられることが出来た。
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Research Products
(1 results)