2006 Fiscal Year Annual Research Report
PPP等による協働地域経営及びその評価手法に関する国際比較研究
Project/Area Number |
16402020
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
田尾 雅夫 京都大学, 大学院公共政策連携研究部, 教授 (40094403)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
若林 直樹 京都大学, 大学院経済学研究科, 助教授 (80242155)
吉田 忠彦 近畿大学, 経営学部, 教授 (20210700)
金川 幸司 岡山理科大学, 総合情報学部, 教授 (00341470)
立岡 浩 花園大学, 社会福祉学部, 助教授 (40301650)
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Keywords | 官民連携 / 行財政改革 / 行政経営 / 地方自治体 / 日英比較 / 地域コミュニティ政策 |
Research Abstract |
本年は、地域の活性化とそのコミュニティ政策に於いても、官民連携の行財政改革が進展し、民間と連携した形での展開が見られることを、日本と英国に於いて比較研究を行った。そのために、まず、運動実践者でもあるロンドン大学経済学部のSarabajaya Kumar講師を招いて、兵庫自治学会などとも、合同に地域コミュニティ政策の展開に対する日英比較の研究会及びシンポジウムを実施した。英国に置いては、既に地域コミュニティ政策の分野でも官民連携を多用し、そこでのパートナーシップにおける多団体間ガバナンスが発達していることが理解された。他方で、日本に置いても地域コミュニティ活性化に於いて、非営利法人が積極的に関与している姿があったが、同時に官の補完としての位置づけも見られた。それを受けて、本年は、行政改革の先進地域である英国でPPPがどのように進んでいるのかについて、地方自治の課題とくにその地域戦略の現状を、英国での現地調査及び研究学会に参加して調査した。 吉田はイギリスのバーミンガム、コベントリーにて地域戦略パートナーシップの状況について調査し、またイギリスにおけるPPPの状況を知るため、NCVO(The National Council for Voluntary Organisations)のフォーラムに参加しNPOの視点からのPPPを検討している。一方金川は今井とともに英国の戦略・近隣パートナーシップ組織、またパートナーシップ政策の現状を調査し、コンパクトやコンパクトプラスなどの新しい政策の分析、またガバナンスのメカニズムの分析をし、その課題を明らかにした。第3に、立岡は昨年度の調査をさらに発展させ社会開発型映像コンテンツPPPの法・政策・経営の欧州7カ国調査を行った。以上から得た知見は日本アートマネジメント学会などで発表されている。そして、田尾は日本の行政組織、特に地方自治体の仕組みを地方公務員(望まれるのは独自性の発揮と効率性を並行させることのできる人材)の行動に焦点を当ててPPPを検討し論じている。若林は、地方水道事業における官民協働の現状と、その受け皿となる民間企業の組織能力と企業行動について、三次市などを対象に調査分析を行った。
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Research Products
(9 results)