2004 Fiscal Year Annual Research Report
英国・中国・日本における「公共性」の相異に関する比較社会学的研究
Project/Area Number |
16402029
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
藤田 弘夫 慶應義塾大学, 文学部, 教授 (60156875)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
友枝 敏雄 九州大学, 大学院・人間環境学研究院, 教授 (30126130)
田中 重好 名古屋大学, 大学院・環境学研究科, 教授 (50155131)
熊田 俊郎 駿河台大学, 法学部, 教授 (10195521)
石井 秀夫 帝京大学, 文学部, 助教授 (30168174)
中西 典子 愛媛大学, 教育学部, 助教授 (90284380)
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Keywords | 公共性 / 公と私 / プライベイトの概念 / パブリックの概念 / イギリスの公共性 / 中国の公共性 |
Research Abstract |
本プロジェクト・チームが、研究目的として掲げた「英国・中国・日本における『公共性』の相違に関する比較社会学的研究」を達成するための研究計画は、二つの方法で進行中である。 第一の方法は、イギリス、中国、日本の三つの国の「公共性」の概念の違いを示す文献資料を収集し・分析を行うことである。これにはプロジェクト・チームの全員が、当面は問題意識を共通のものとしながらも、独自なスタンスを保ちながら研究を開始することで対応することとした。 第二の方法は、イギリスと中国での現地調査である。今年度は石井秀夫と藤田弘夫がイギリスで、田中重好と朱安心(名古屋大学大学院生)が中国で、それぞれ文献収集とヒアリング調査を実施した。その際、イギリスの調査では、小山騰氏(ケンブリッジ大学図書館・日本部長)とミン・チュン氏(オックスフォード大学・ボードリアン図書館・中国部長)に研究室の確保からさまざまな調査の準備にいたるまで、多大な協力を得た。とくに、ミン・チュン氏の紹介でダーラム大学のコリングウッド・カレッジに滞在し、ニューカッスルの周辺に住む日本人をダーラム帝京大学(イマイ・アキマサ分校長・マイケル・デーリー事務長)の施設に来てもらってインタビューを行った。しかしインタビューの約半数は直接家庭を訪問しインタビュー調査を実施した。さらに継続的な文献資料の収集を、ダーラム帝京大学図書館(デービス・田中氏)に依頼した。 また、小山騰氏には1月に日本に来てもらい夏季調査以降の研究の進捗状況についての報告をお願いした。小山騰氏を招いての研究会における長時間にわたる討論を通じて、今年度の「英国・中国・日本における「公共性」に関する比較社会学的研究の課題」についての作業の一応の区切りとした。
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Research Products
(7 results)