2004 Fiscal Year Annual Research Report
社会・経済変動は発達観をどう変化させたか-教科書に描かれた発達観に関する文化・歴史的文脈-
Project/Area Number |
16402038
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
|
Research Institution | Doshisha Women's College of Liberal Arts |
Principal Investigator |
塘 利枝子 同志社女子大学, 現代社会学部, 助教授 (00300335)
|
Keywords | 教科書 / 欧州 / 社会変動 / 経済変動 / 発達観 / 子ども観 / いい子像 / 国際比較 |
Research Abstract |
1.「いい子」像に関する通時的比較と社会変動・経済変動との関係性を検討 本年度は、今まで行ってきた日本、韓国、中国、台湾、タイ、バングラデシュというアジア6ヶ国に旧東西ドイツを新たに加え、各国の1960年と2000年の通時的比較を行い、社会変動や経済変動と子どもの発達観・発達期待との関連性について検討した。なかでも中国と台湾、そして旧東西ドイツとの比較をそれぞれ行い、経済変動や社会体制の違いと子どもの「いい子」像との関連性について、特にGNPの変動や外国人居住率に焦点を当てて分析した。 2.資料の収集と分析 ドイツでの学会発表の際に、イギリスに立ち寄りBritish Libraryにて1960年に発行されたイギリスの小学校国語教科書を収集した。さらにそれらの資料を整理し、翻訳を行うと共に、今まで行ってきた分析枠組みの検討を行った。 3.学会発表等 以下の通り研究成果を学会で発表した。 ●Comparison of Change in Developmental Expectancy toward Children in Japan and Germany between 1960 and 2000:Which is more important for children, hardship or support?」(8^<th> Meeting of the German-Japanese Society for Social Sciencesドイツ・ヒルデスハイム市/2004年7月) ●「いい子」像形成の発達期待に関与する文化・歴史的要因の検討(日本心理学会68回大会 関西大学/2004年9月)
|
Research Products
(1 results)