2006 Fiscal Year Annual Research Report
イランカスピ海沿岸地域における消化管がんの宿主・環境要因の研究
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16406023
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| Research Institution | Nagoya City University |
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Principal Investigator |
徳留 信寛 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 教授 (00037441)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 貞夫 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 講師 (20226509)
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| Keywords | イラン / カスピ海沿岸 / 消化管がん / 宿主要因 / 環境要因 / 国際エコロジカル研究 / 症例対照研究 |
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| Research Abstract |
イランカスピ海沿岸地域において、食道がん、胃がんおよび大腸がんに注目した国際エコロジカル研究、症例対照研究を行ない、当該がんの予防とコントロールに資する。
平成16年8月に一般住民など130名(男50名、女80名)を対象にして、宿主要因および宗教、社会階層などの社会経済的要因、飲酒、喫煙、身体活動などに関する生活習慣調査および食生活調査を実施し、呼気、血液、尿および便を採集し、胃がん・大腸がんに関する国際エコロジカル研究を行なった。呼気を用いてウレアーゼテスト、血液はピロリ菌(Hp)抗体、ペプシノゲン、脂質関連マーカー、抗酸化物質などを分析し、尿はナトリウム、カリウムなどの排泄量、便はpH、突然変異原性分析、便中金属、胆汁酸分析、腸内菌叢およびHpのPCR分析などを実施し、わが国と当該地区との国際比較を行なった。なおHpの遺伝子多型の分析も実施している。
現在、当該地区における食道がん、胃がんおよび大腸がんの症例対照研究を行なっているが、食道がん症例27例(男女合計)、胃がん症例101例、大腸がん症例15例、それぞれの病院対照群を収集している。採取した血液の血清成分を4分注して、Hp抗体、ペプシノゲン、血清脂質マーカー、脂肪酸濃度・組成分析、抗酸化物質分析などを実施する。白血球層を用いてHLA、薬物代謝酵素、アルデヒド脱水素酵素、脂質代謝酵素、サイトカインなどに関する遺伝子多型を解析して、宿主要因の関与を調べる。
なお、平成18年12月にイランのバボールを訪問して、進捗状況、対象数収集の方策などに関する研究打ち合わせを行ない、目標対象数の収集に傾注していただくようお願いした。
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