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2005 Fiscal Year Annual Research Report

コンパイラにおけるSSA形式を用いた変換と最適化の新しい方式とその検証器の研究

Research Project

Project/Area Number 16500016
Research InstitutionTokyo Institute of Technology

Principal Investigator

佐々 政孝  東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 教授 (20016182)

Keywordsコンパイラ / 最適化 / 静的単一代入形式(SSA形式) / モデル検査 / 時相論理
Research Abstract

1 SSA形式(静的単一代入形式)における変換と最適化
(1)SSA形式から通常形式への逆変換法の評価
SSA逆変換の方法にはいくつかの方法が提案されているが,それらの方法の得失,実際に最適化やレジスタ割当てを適用した際の目的コードの効率等について評価した研究はなかった.本研究では昨年度に引き続き,Briggsらの方法,その改良案,Sreedharらの方法の三者について実測した.そのうち有力な2つの方法について,SSA逆変換後の目的コード生成におけるスピル,目的コードでのロード・ストア・ムーブの回数と実行時間等につき,6つのSPECベンチマークで実測し,発表した.
(2)SSA形式での最適化
SSA形式での最適化は多数提案されているが,まだ不十分な点が多い.本研究では,SSA形式で疎な要求駆動型データフロー解析を行う方法や,プロファイル情報を用いて部分冗長な式を除去する方法を開発し,実装した.これらは,φ関数を間に挟んだ解析が行える.また,これらの方法を用いた静的単一代入形式最適化器をコンパイラ・インフラストラクチャに組み込み,評価した.
2 コンパイラの最適化器の形式仕様からの生成
コンパイラにおける各種最適化器のアルゴリズムは複雑で,その正しさの検証は一般に難しい.本研究では,発想を変えて,時相論理のひとつであるCTLを用いて最適化を形式仕様で記述し,そこからモデル検査の手法を用いて自動的に最適化器を生成する試みを行った.Java言語のサブセットについて,簡単な最適化が実現できることを確認した.

  • Research Products

    (4 results)

All 2006 2005

All Journal Article (4 results)

  • [Journal Article] 実行時情報を利用した部分冗長除去とSSA形式への適用2006

    • Author(s)
      伊藤陽, 佐々政孝
    • Journal Title

      日本ソフトウェア科学会第8回プログラミングおよびプログラミング言語ワークショップ(PPL2006)論文集 8

      Pages: 170-181

  • [Journal Article] コンパイラ・インフラストラクチャにおける静的単一代入形式最適化部の実現2006

    • Author(s)
      佐々政孝, 福岡岳穂, 滝本宗宏
    • Journal Title

      情報処理学会論文誌:プログラミング 47・SIG 2(PRO 28)

      Pages: 30-43

  • [Journal Article] 疎な要求駆動型データフロー解析2005

    • Author(s)
      滝本宗宏, 福岡岳穂, 佐々政孝, 原田賢一
    • Journal Title

      情報処理学会論文誌:プログラミング 46・SIG 11(PRO 26)

      Pages: 16-26

  • [Journal Article] 静的単一代入形式からの逆変換アルゴリズムの比較と評価2005

    • Author(s)
      伊藤陽, 小濱真樹, 佐々政孝
    • Journal Title

      情報処理学会論文誌:プログラミング 46・SIG 14(PRO 27)

      Pages: 30-42

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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