2004 Fiscal Year Annual Research Report
オブジェクト指向ソフトウェアからのコンポーネントの自動抽出・検索に関する研究
Project/Area Number |
16500022
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
深澤 良彰 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (20165252)
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Keywords | コンポーネント指向 / 再利用 / 部品抽出 / コンポーネント |
Research Abstract |
ソフトウェアの再利用をソフトウェア開発活動の中心におく方法論として、コンポーネントベース開発がある。コンポーネントベース開発では、特定のソフトウェアアーキテクチャに基づいて、ソフトウェアを機能単位で部品に分解し、ソフトウェア部品(コンポーネント)を組み合わせることによって開発を進める。コンポーネントベース開発は、開発コストの削減とソフトウェア全体の信頼性の向上を実現することを目的とする。 コンポーネントベース開発を進めるにあたっては、必要なコンポーネントが既に存在する必要がある。しかし、再利用可能なコンポーネントを全ての状況に応じて事前に準備することは不可能である。一方、目的とする機能要件を部分的に満たすプログラムが存在することは一般にあるが、プログラム全体のままでは用いるべき部分を特定するのが困難であり、利用者が開発したものでなければ効果的に再利用できない。 そこで、既存のオブジェクト指向プログラムから、目的に合致する部分をコンポーネントとして抽出できれば、プログラム資産を生かしたコンポーネントベース開発を実現可能となる。また、抽出された部品のソースコードだけを参照して、部品の実行条件や利用方法を推測することは困難である。従って、部品を抽出する際に、抽出される部品の利用例を得られることが望ましい。 本研究では、JAVAプログラムを対象として、ソースコード集合を静的に解析して得られるクラス関連グラフを示した。続いて、クラス関連グラフを用いて、オブジェクト指向プログラムからコンポーネントを抽出し、抽出元のプログラムについて、抽出されたコンポーネントを利用するための変更作業を行う手法を提案した。提案した手法は、抽出元プログラムの外部に対する振舞いを変更しないため、リファクタリングの一種として捉えることができる。
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Research Products
(22 results)