2005 Fiscal Year Annual Research Report
オブジェクト指向ソフトウェアからのコンポーネントの自動抽出・検索に関する研究
Project/Area Number |
16500022
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
深澤 良彰 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (20165252)
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Keywords | コンポーネント指向 / 再利用 / 部品抽出 / コンポーネント |
Research Abstract |
コンポーネントとは,あるサービスを提供する,独立して交換可能なソフトウェア構成単位であり,これをちょうどレゴ・ブロックを組み立てるように組み合わせることによって,ソフトウェアを開発することを究極的なソフトウェア開発手法として目指している。近年,コンポーネントを開発・運用するためのコンポーネントアーキテクチャ体系が成熟しつつあるのに対して,既存のコンポーネントを適切に再利用する仕組み・方法論は未成熟である。従って,コンポーネントの再利用は限定的な種類・利用法に留まってしまっている。我々は,この未成熟の理由には,提供されるコンポーネントの不足,コンポーネントを開発するための技術・ツールの不足,コンポーネントを利用するために技術・ツールの不足等さまざまな要因を解決することを研究の目的としている。 本研究では、コンポーネントの自動抽出・検索を行うシステムを開発し、その評価を行うとともに,その過程で発見されるであろう欠陥を修正した。 いくつかの実際に用いられているJavaプログラムのソースコード集合を対象として,コンポーネント抽出・検索の適用実験を行った。適用対象として、Junit(総クラス・インタフェース数:181)、Regexp(16)、TableExample(18)、Metalworks(32)を選んだ。これらに対するコンポーネント抽出実験として,適用対象ソースコード集合から抽出できたコンポーネント数を測定した。抽出元プログラム毎の結果について,強/弱コンポーネント数と,コンポーネントあたりの平均構成クラス・インタフェース数,オブジェクト指向メトリクスとして広く知られているDIT・SCCrのそれぞれについて測定値が信頼区間に該当したコンポーネントの数,および,両測定法のどちらの測定値も信頼区間に該当したコンポーネントの数などを計測し、良好な結果が得られた。
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Research Products
(23 results)