2005 Fiscal Year Annual Research Report
SMPクラスタ上での階層的マクロデータフロー処理に関する研究
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16500025
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
本多 弘樹 電気通信大学, 大学院・情報システム学研究科, 助教授 (20199574)
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Keywords | 並列処理 / マクロデータフロー処理 / 並列化コンパイラ / ハイパフォーマンスコンピューティング |
Research Abstract |
本年度は,前年度に環境整備した階層的なマクロデータフロー処理の実装対象となるSMPクラスタ上で,階層的なマクロデータフロー処理を実現し方式の評価を行った.詳細は以下のとおりである. -タスク間のデータ依存と制御依存を解析し,タスク間の並列性を表現する実行開始条件を求めると同時に,タスクでアクセスする変数に対する「データ到達条件」を求めるためのアルゴリズムを備えた並列化方式を実装した. -データ到達条件に基づいて通信コードを起動する機能を備えたマクロデータフロー処理コード生成方式を実装した. -SMPクラスタ上にソフトウェアDSMを実装し,そのソフトウェアDSM機能によりプロセッサ間通信を行う機能を備えたマクロデータフロー処理方式を考案した. -上記のソフトウェアDSM機能によりプロセッサ間通信を行う機能を備えたマクロデータフロー処理コード生成手法を実装した. -「データ到達条件」を用いる方法と「ソフトウェアDSM」を用いる方法の両者について,階層的なマクロデータフロー処理機構をSMPクラスタに実装するとともにテストプログラムを用いて正常に動作していることを検証した. -既存の各種ベンチマークプログラムにより両方式による並列処理効果の評価を行い,達成された点と問題点を明らかにした. -中間成果を国内・国外で論文として発表した.
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