2005 Fiscal Year Annual Research Report
マルチホームネットワーク環境下でのピアツーピア・マルチキャスト通信に関する研究
Project/Area Number |
16500034
|
Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
舩曳 信生 岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 教授 (70263225)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡山 聖彦 岡山大学, 総合情報基盤センター, 助手 (20252588)
中西 透 岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 講師 (50304332)
東野 輝夫 大阪大学, 情報科学研究科, 教授 (80173144)
尾崎 亮 岡山理科大学, 工学部, 助手 (90351882)
|
Keywords | マルチキャスト通信 / アプリケーションレベル / マルチメディア配信システム / マルチホーム / シミュレーション環境 / PeerStream / PeerCast / MINET |
Research Abstract |
1:マルチホーム化ホスト選択アルゴリズムの提案 本項目では,マルチキャスト通信での実用的なマルチホーム環境の生成を狙いとして,マルチホーム化コストと追加契約可能ISPに関する制約を設けた上で,通信遅延時間を最小化するためにマルチホーム化すべきホストとそのISP選択を行うアルゴリズムの提案を行った.その際,追加契約を行うISP経由での遅延時間は事前に計測できないものとすることで,より実際の状況に近いものとしている.昨年度の研究で構築したマルチISP環境のネットワークシミュレーションモデルMINETを用いた本アルゴリズムの評価により,任意のISP経由での遅延時間が事前に計測可能な場合に比べては遅延時間が大きくなるものの,ランダムにマルチホーム化選択を行う場合に比べ,8〜12%程度,遅延時間の短縮が行えることを示した. 2.マルチメディア配信システムPeer Streamの構築 本項目では,ホストでパケット複製を行うアプリケーションレベルマルチキャスト通信(ALM)のプラットフォームとして,動画・音声のマルチキャスト配信システムPeer Streamを構築し,学内LANを用いたその評価実験を行った.Peer Streamは,オープンソースのALM配信プラットフォームであるPeer Castをベースに,PCカメラからの動画圧縮を行うNSV Capture Tool,動画再生のためのWinampの組合せで実現している.また,Linux, Windowsなどマルチプラットフォーム対応である. 3.マルチホームシミュレーション環境MINETの高精度化 本項目では,昨年度開発したマルテISP環境のネツトワークシミュレーションモデルMINETの高精度化を行った.具体的には,複数のALMアプリケーションの同時実行,アプリケーション実行途中での参加ホストに対する経路木構成や遅延時間測定の対応である.
|
Research Products
(6 results)