2006 Fiscal Year Annual Research Report
楽曲圧縮ドメインにおける楽曲検索・分類・構造分析に関する研究
Project/Area Number |
16500051
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
星 守 電気通信大学, 大学院情報システム学研究科, 教授 (80125955)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大森 匡 電気通信大学, 大学院情報システム学研究科, 助教授 (30233274)
小早川 倫広 電気通信大学, 大学院情報システム学研究科, 助手 (00334582)
大西 建輔 東海大学, 理学部, 講師 (00303024)
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Keywords | 楽曲検索 / MPEG-4 / TwinVQ |
Research Abstract |
本研究の目的は,MPEG-4/Audio圧縮技術に焦点を当て,できるだけMPEG-4/Audio圧縮の枠組みを逸脱せず,一貫した楽曲検索方式を構築することである.本年度は,2つの研究テーマを研究目標としていた 1.楽曲検索システムの試作: 本テーマの今年度の目標は,1万5千曲の楽曲を用いて楽曲データベースシステムを構築し,これらデータを検索するための検索プロトタイプシステムを構築するであった.この目標に対し,約1,500枚の音楽CDから約1万8千曲の楽曲を取得し,これら楽曲に対してTwinVQ圧縮を実行し,圧縮過程で算出される各係数と圧縮データを取得した.部分曲を問い合わせとして用いるリズム検索機能,音質検索機能を実現し,それら検索機能を組み合わせた楽曲推薦システムを試作した.ただし,プロトタイプシステムへの楽曲の登録は,約3.5千曲である. 2.楽曲構造分析を用いた類似曲検索: 本テーマの本年度の目標は,楽曲のさび部分から楽曲特徴量を抽出することによりカバー曲検索への応用を行うことであった.この目標に対し,まず圧縮過程で算出される自己相関係数を用いたカバー曲検索に着目した.カバー曲とカバー曲の原曲との間には,テンポ,ピッチ,曲調などの変化により,単純な距離計算ではカバー曲検索が可能でないことが分かった.ただし,原曲に対して,ピッチを変化させた楽曲の検索に対しては,自己相関係数が有効であることが分かった.
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Research Products
(2 results)