2005 Fiscal Year Annual Research Report
ポスト保存科学を創出する新しい人文学研究支援のための進化的仮想空間構成法
Project/Area Number |
16500061
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
西野 浩明 大分大学, 工学部, 助教授 (00274738)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宇津宮 孝一 大分大学, 工学部, 教授 (70037878)
吉田 和幸 大分大学, 総合情報処理センター, 助教授 (20174922)
賀川 経夫 大分大学, 工学部, 助手 (90253773)
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Keywords | 進化計算 / 分散型仮想環境 / 触力覚フィードバック / コンピュータグラフィクス / ネットワーク可視化 / 高信頼化マルチキャスト / 高速ネットワーク |
Research Abstract |
研究者自身の経験と手作業に大きく依存している人文・芸術科学研究を高効率に支援する技術の構築を目的として,3次元コンピュータグラフィックス,モルフォロジィ,および進化計算原理を融合した新たな仮想環境構築法について研究開発を行った。平成17年度は,平成16年度に研究開発を行った要素技術をシステム化し,日韓超高速ネットワークを用いた実証実験・評価とシステムの改良・拡張,および成果発表を含む研究の総括を行った。 1.触力覚デバイスを有する3次元モデル化創作支援仮想環境の開発 H16年度に開発した進化計算原理に基づく創作支援技術と触力覚インタフェースを統合化することで,人文・芸術系研究者が,自身のイメージする3次元モデルを直観的に創り出せるシステムを開発した。 2.ネットワーク機能の開発と分散型仮想環境への拡張 1.で実現したシステムをネットワーク上で利用するための基盤技術を開発した。地域高速網をインフラとして利用する実験用ネットワークを整備・構築するとともに,分散仮想環境の実現に必要となるネットワーク構成制御と可視化機能の設計と開発,高品位映像の実時間伝送システムの実現と実証実験を行った。 3.応用システムの開発と評価 1.および2.の研究開発成果を基に,インターネット上で3次元データとその触感情報を共有することが可能な応用システムを開発した。さらに,九州および韓国の大学・研究所と共同で日韓高速網上にこのシステムを実装し,触力覚を共有しながら協調作業を行う実証実験を行って開発技術の有効性を検証した。 4.成果の報告と研究の総括 上記の研究開発内容と3.の実験・評価結果をまとめて,IEEE WSTST2005国際会議(北海道,5月)やIEEE SMC2005国際会議(米国,10月)等の著名な国際会議で成果発表を行った。また,研究の総括を行い,その結果をIEEE AINA2006国際会議(オーストリア,4月)および学会論文誌で公開する準備を行っている。
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Research Products
(20 results)