Research Abstract |
4月26日 研究代表者武藤佳恭は,研究分担者家本晃,研究協力者滝沢茂男・高田一に研究開始に当たって,研究方針を示した. 構想している評価機器に関して,部品の発注を開始した.部品の切削成型等は神奈川県産業技術総合研究所の機器を利用して行った. 作成した機器は,訓練を開始してからの経過時間,繰返し回数に従い,訓練・測定の種類によるが,「コロコロ:前方突き出し量(mm),パタパタ:足板踏み戻し量(mm),足関節柔軟度測定:足裏反力(N),又訓練開始前後の赤外線サーモグラフィーの画像」のデータ収集が可能である.前後方向の測定誤差は,0.002%である.この精度を実現するために,ベースプレートは,ジュラルミン(A2017P-T351)で作成した.移動距離数値を検知するロータリエンコーダはオムロン製形E6A2を用い,ワンチップマイクロコンピュータ,(株)ルネサステクノロジー社製H8/3052F,の位相計数モードを利用して,一回転あたり出力パルスの4倍の800パルスを計数処理した. サーモグラフィーは予算の制約から,1台を利用することとした. 完成後,3月12日に第1回の測定を行った.健常者データを測定し,機器の誤作動の有無を確認した. 老健施設の協力を得て,評価を実施した.対象者はYH氏(脳梗塞による左片麻痺の施設利用者)69歳で,研究目的の告知を行い,承諾を得て,評価を実施した.その結果前方突き出し量の最大移動範囲が,253mmであり,同回数は50回である事が測定された.赤外画像からは訓練の事前に比べ事後の体温が高いことが明確になった. 現在機器の一部を修正中であり,筋電研究に関し横浜国大高田研究室の研究協力を得ている.
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