2005 Fiscal Year Annual Research Report
複合現実感のための3次元モデリングとリアルな仮想映像生成システムの構築
Project/Area Number |
16500108
|
Research Institution | Chubu University |
Principal Investigator |
岩堀 祐之 中部大学, 工学部, 教授 (60203402)
|
Keywords | コンピュータビジョン / 形状復元 / ニューラルネットワーク / 複合現実感 / 仮想視点 / 仮想映像 / 照明変化 / 電子顕微鏡画像 |
Research Abstract |
3次元モデリングとその応用として、複数光源でのカラー画像から形状復元および仮想映像を行う際に、ニューラルネットを用いて任意のテスト物体の形状とカラー反射特性を得る方法、ならびに、異なる視点、異なる物体姿勢での仮想画像を生成する方法の定量的な評価を行ない、提案手法の新規性に加えて手法の有効性と信頼性を明らかにした。カラー反射率は球画像に対してRGBの反射率の乱数を付加することによりニューラルネットによる学習を行なうが、傾き分布を得る際には、RGBの乱数反射率をちりばめた球画像をモノクロ化(濃淡画像化)した画像を用いて学習を効率的に行なう手法を提案した。前年度のパターン認識国際会議(ICPR2004)に続く電子情報通信学会論文誌(2006/02)に論文発表を行なった。3次元モデリングの関連する研究として、光源方向を変えた3枚の濃淡画像の組から局所曲面の分類のみならず、近傍点の球上での写像の性質を利用して、視点に依存しない不変量であるガウス曲率の相対的な大きさ情報を復元する手法の開発・提案ならびにその実装を行い、知能情報システム国際会議KES2005にて研究発表を行なった。別途、走査型電子顕微鏡(SEM)画像からの対象物体の形状復元手法をJIM(Journal of Intelligent Manufacturing)に発表した。さらに、サッカー選手など運動するシーンの画像をもとに、様々な姿勢からなるCGデータベースを作成し、撮影した各選手の領域を切り出し、CGデータベースから主成分分析により姿勢認識するための手法ならびに、認識後には、視点の位置を変えた仮想映像を生成するための手法を提案し、FORMA(形の科学会英文論文誌)に論文発表を行なった。関連して、移動物体の抽出や追跡を行なう研究を行なうことによって、移動物体の検出精度を高めると同時に高速に行なうための基礎研究をしてきており、画像センシングシンポジウムならびにMIRU2005などで発表した。
|
Research Products
(6 results)