2006 Fiscal Year Annual Research Report
複合現実感のための3次元モデリングとリアルな仮想映像生成システムの構築
Project/Area Number |
16500108
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Research Institution | Chubu University |
Principal Investigator |
岩堀 祐之 中部大学, 工学部, 教授 (60203402)
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Keywords | コンピュータビジョン / 形状復元 / ニューラルネットワーク / 複合現実感 / 仮想映像 / 追跡 / 照明変化 / パーティクルフィルタ |
Research Abstract |
運動するシーンの画像をもとに、様々な姿勢からなるCGデータベースから主成分分析により姿勢認識するための手法ならびに、認識後には、視点の位置を変えた仮想映像を生成するための手法を提案したが、これに関連して、移動物体の検出精度を高めると同時に高速に追跡を行うための基礎研究を行った。移動物体を追跡をする際には、水平方向と垂直方向の差分を求める特徴量をもとに、ベイズの事後確率を最大にするパーティクルフィルタをベースとして、検出性能と処理の効率化を高める方法を提案した。研究では、追跡対象か背景かを区別するために、いくつかの組による例題を与えた上で、Adaboostで学習することにより、パーティクルの分散を制限し、パーティクルフィルタでの追跡処理の効率化を図る方法を提案した[MIRU2006]。また、複数のステレオカメラを用いてキャリブレーションを行い、それらにより得られる共通のボクセル空間においてパーティクルを配置しながら、頭部の追跡を尤度関数を用いて頑健に行う手法を開発・提案した[ICPR2006.実験力学会論文誌]。このパーティクルフィルタでの追跡手法に関して、従来多くの手法で用いられている色ヒストグラムにかわり、HSヒストグラムでの類似度比較による照明変化に頑健な方法を採用し、カメラキャリブレーションを行うことで、対象の距離に応じて、対象の縦横比にも頑健な方法とともに、1台の計算機での複数カメラ間の情報の受け渡し処理を行う方法を開発した[FIT2006,KES2006]。また、モノクロ画像からカラー画像を使うことによる処理負荷をGPUを用いて低減し、リアルタイムで頑健な移動物体検出を行う手法を提案した[PSIVT2006]。さらに、複数物体が交差するケースにおける追跡改善手法とともに、実画像データベースの切り出しのための研究を進めてきた。
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Research Products
(6 results)