2006 Fiscal Year Annual Research Report
2次元連続DPによる動画中の対象物のスポッティング認識とトラッキング
Project/Area Number |
16500115
|
Research Institution | The University of Aizu |
Principal Investigator |
岡 嶐一 会津大学, コンピュータ理工学部, 教授 (60347242)
|
Keywords | 動画像認識 / スポッティング / セグメンテーション / マッチング / 非線形レジストレーション |
Research Abstract |
今年度の研究実績は、3つのものである。1つは画像間の類似部分画像の自動抽出であり、他の1つは、動画中の対象物のスポッティング認識時における対応関係を利用した3次元情報の抽出である。前者は動画像のスポッティング認識において、最初に設定すべき参照画像の自動作成に寄与するものである。すなわち、動画像中でトラッキングするべき対象物の同定は最初にセグメンテーションを人為的に定める必要があった。しかし、2枚の動画像中で類似する部分画像がトラッキングすべき対象物であることが通常であり、これを自動的に抽出できれば本システムの人為的な部分がなくなり、極めて有効性が高い。このためのアルゴリズムを実現した。後者は、本提案アルゴリズムの典型的な応用といえるもので、単一カメラによる動画像からの距離画像抽出ということを実現している。本手法の従来法(optical flow, factorization method等)と異なる点は、対象物の背景の変化に依存しないこと、非剛体として変形する対象物からの距離画像が得られることである。最後のものは、連続DPによるスポッティング機能の拡大を図ることである。動画における2次元連続DPによるスポッティングは2枚の画像間における2次元画像と2次元画像の対応関係を求めるものであるが、計算上は1次元パターンの2次元画像パターンにおけるスポッティング計算を累積したものである。従って、1次元パターンのスポッティング能力が基本となっているため、この機能向上の研究が不可欠である。この目的のため、歌声という音声とは変動の大きい波形パターンのスポッティング機能を調べ、その変動に対するロバスト性を検証した。
|
Research Products
(4 results)