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2006 Fiscal Year Annual Research Report

視覚系の順応及び合焦検出機構とそのCMOSイメージセンサ化に関する研究

Research Project

Project/Area Number 16500120
Research InstitutionToyama National College of Maritime Technology

Principal Investigator

塚田 章  富山商船高等専門学校, 情報工学科, 助教授 (40236849)

Keywords錐体 / 順応機能 / ハードウェア / 合焦機能
Research Abstract

当該研究は,視覚系の情報処理機構,特に高ダイナミックレンジシーンの処理を行う順応機構とマッハバンドやクレークオブライエン錯視等の明るさ知覚の錯視を生じる機構をCMOSセンサとして実現することを目標としている.本年度は,以下の項目に関して研究を行った.(1)現有のディジタルカメラで取得した画像を用いて,絞りとシャッター速度,対象物体までの距離,対象物体と背景とのコントラスト等をパラメータとして,錯視を説明するモデルがどの程度の分解能で合焦エッジを抽出できるかを調べる,(2)昨年度までに検討した錐体ハードウェアモデルは単体のモデルで,光から電気信号への変換とその時間特性を記述するものである.本年度はこれに順応の空間特性を考慮し,並列化を行い,時空間的な錐体ハードモデルに拡張する.また,錯視を生じる機構のハードウェア化を行い,シミュレーションにより機能を確認する.(3)順応のモデル,錯視のモデルのいずれかが完成した時点で,その基本性能の工学的応用の可能性を探るため,VDECを利用して試作を行う.
その結果,(1)について,絞り値1.4,シャッター速度1/60,ピント50cmに設定し,対象エッジの距離を変化させた画像に対してモデルを適用したところ,±3cmの範囲でマッハバンドが消失し,それ以外でマッハバンドが発生した.現在同様の実験を対象エッジのコントラストを変化させて,コントラスト依存性を調査中である.(2)について,順応の空間特性を模擬するため,周辺順応を考慮してハードウェアモデルを1次元に配置し,拡散抵抗網により順応レベルに空間的な広がりをもたせてPSpiceでシミュレーションを行った.定性的ではあるが明るさの空間的変化に対して場所により順応レベルが異なりそれぞれの領域で敏感に応答できることを確認した.また,錯視を生じる機構のハードウェア化に関しては,側抑制回路と差分検出回路について2次元回路を構成し,その機能を確認した.

  • Research Products

    (3 results)

All 2007 2006

All Journal Article (2 results) Patent(Industrial Property Rights) (1 results)

  • [Journal Article] マッハバンドを説明する視覚情報処理モデルの合焦検出機能について2007

    • Author(s)
      寺島義晴
    • Journal Title

      電子情報通信学会技術研究報告 MBE2007-2

      Pages: 5-8

    • Description
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [Journal Article] 網膜錐体順応機構のハードウェアモデル2006

    • Author(s)
      杉本拓巳
    • Journal Title

      電子情報通信学会技術研究報告 MBE2006-2

      Pages: 5-8

    • Description
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [Patent(Industrial Property Rights)] ハンズフリーポインティングシステム2006

    • Inventor(s)
      塚田章
    • Industrial Property Rights Holder
      国立高等専門学校機構
    • Industrial Property Number
      特願2006-350104
    • Filing Date
      2006-12-26

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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