2004 Fiscal Year Annual Research Report
心身様態対応の動作理解・生成のための言語媒介コンピューティング
Project/Area Number |
16500123
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Research Institution | Nagaoka University of Technology |
Principal Investigator |
中村 和男 長岡技術科学大学, 工学部, 教授 (40272869)
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Keywords | 動作理解 / 動作生成 / 心身様態 / 非言語インタフェース / 言語媒介 / コンピューティング / 仮想マネキン |
Research Abstract |
[全体計画の吟味]本研究の方向性、枠組みについて、その意義、焦点課題の明確化、実現可能性などについて検討した。そのため、人間-人間系、人間-情報機器系における2次動作としての自然なしぐさの活用様態を、実場面と実験状況で観察し、特徴的動作とそれが含意する心身状態としての意味を分析した。具体的には、受付業務における顧客と応対係の間でのやりとり、TV番組の視聴、PC操作の3つの場面で表われるしぐさについて、時系列的な動作特徴、その心身様態の意味解釈を、言語表現でとらえ、分析を行った結果、頭部・上半身・手の動作、姿勢の基本的特徴次元と基本的感情、生理状態との関係がとらえられた。これにより自然なしぐさのヒューマンインタフェースへの活用の見通しを得た。 [言語カテゴリ媒介の複合的情報変換メカニズムの基本モデル構築]多要因状態の言語カテゴリによる記述を踏まえて、それらをマクロ情報に融合してゆくメカニズムとして、ショケ積分による情報融合とその階層的ネットワーク化による構築法の理論的検討を進めた。特に、マクロレベルの情報からミクロレベルの情報パターンに分解する"逆推論法"について、ニューラルネット手法を参考にした数理展開の可能性を示した。 [動作解析データに基づく仮想マネキンの柔軟な動作生成法]日常作業場面で見られる基本的動作として対象に手を伸ばす動作を取上げ、様々な環境要因下での被験者動作実験を行った。動作の変化をもたらす要因として、心身様態に注目する前に、環境要因に焦点を当て、動作実験データに基づき環境要因の変化に応じた動作パターン変化を推定するモデルの構築可能性を検討した。さらに、既開発の仮想マネキンに、推定モデル各部位の動作データ時系列を埋め込み、そのマネキン動作をCGで観察・検討し、実動作の映像と比較した結果、マネキンの骨格構造、動作変動推定モデルの改良要件が明らかとなった。
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Research Products
(1 results)