2005 Fiscal Year Annual Research Report
心身様態対応の動作理解・生成のための言語媒介コンピューティング
Project/Area Number |
16500123
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Research Institution | Nagaoka University of Technology |
Principal Investigator |
中村 和男 長岡技術科学大学, 工学部, 教授 (40272869)
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Keywords | 動作理解 / 動作生成 / 心身様態 / 仮想マネキン / 言語媒介 / コンピューティング / ファジイ / 非言語インターフェイス |
Research Abstract |
[人間の認知模倣の動作理解機構の構成]前年度に引続き多様な心身様態下でのタスク動作を行ってもらう被験者実験を積み上げ,3次元動作解析装置による身体各部位の位置座標系列およびビデオ画像を記録し、前者から動作特徴量を算出し、後者から動作の部位、方向、様子等についての言語的表現を得た。1次動作としては生活動作の「立ち上がり」「飲物を飲む」および社会動作の「挨拶」を取り上げ、単純感情として「怒り」、対人感情として「緊張」「喜び」「感謝」「尊敬」に注目し、感情強度に応じた演技動作を行ってもらった。感情に応じて出現・消失する2次動作の物理的動作特徴および言語的動作特徴を抽出し,多元データ分析によりそれら諸特徴、感情強度問の関連把握を行った結果、単純な物理的動作特徴の指標値と感情強度の間には単調関係が必ずしも成り立たないことが分った。その対処として関節角度準拠の時空間的多元要因の複合処理により言語的理解を行うための前処理を行い、ファジィ集合論とショケ積分エージェントネットによる複合的情報変換機構の構成を進めた。 [仮想マネキンの動作修飾機構の構成]人体動作を表現する仮想マネキンについて、関節点を介した、形を持つ剛体のリンク機構とし、関節角度および捩れ角の設定により姿勢・動作を制御できるように改良を行った。生成したい複合的タスク様態について1次動作を生成するための複合的言語表現(例「立ち上がりながら手を差出す」)を与えて、構成する各基本タスク(「立ち上がり」、「手の差出し」)に対応する動作計測から得られている動作基底の時空間パターンを融合する計算処理、さらに、既開発の動作理解機構の逆計算法を活用して、所与の感情様態要件に対応した2次動作の物理的特徴を見出し、これに応じた作用素による修飾を,焦点の1次動作時空間パターンにほどこし,それらの融合化を図るための基本処理フレームを構成した。
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Research Products
(3 results)